Last Updated on 2020年11月20日 by 菅間 大樹

余白が生み出す様式は人懐っこくて優しく、そしてアンニュイな空間

きょうと障害者文化芸術推進機構(事務局 京都府障害者支援課)が運営するart space co-jinにて、京都市を拠点に絵画を中心とした制作活動をする久保直己の作品を紹介します。
周囲の大切な人たちを対象としたドローイング作品や、絵画教室アトリエ・ウーフでの絵本や写真集などを描いた油絵作品などの新作、近作を含めた約200点余の作品を展示。作風の特徴の一つに、引いた線を避けるように着色された、音楽でいう休符に似た余白が随所にみられます。その余白が生み出す様式は人懐っこくて優しく、そして少しアンニュイな空間を創出します。作品と向き合って、その空間に身を委ねると、大切な何かを伝える寓話のように久保の絵画は語りかけてきます。
タイトル「アール・クーヴォー」には19世紀末の芸術運動にちなみ「久保の新しい芸術」の意味を込めています。また描かれる対象からの視点にもフォーカスし、インタビュー映像などもあわせて構成された展示です。

会期:2020年10月20日(火曜日)~12月20日(日曜日)
時間:10:00~18:00
会場:art space co-jin(京都市上京区河原町通荒神口上ル宮垣町83レ・フレール1F)
休館日:月曜日
入場料:無料
主催:きょうと障害者文化芸術推進機構 art space co-jin
協力:アトリエ・ウーフ、アトリエとも、竹井正和(編集者)

art space co-jin(きょうと障害者文化芸術推進機構)

TEL・FAX : 050-1110-7655     
WEB : https://co-jin.jp/
Mail : info2015cojin@gmail.com
Facebook : http:www.facebook.com/artspacecojin/
twitter : @artspacecojin

Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。