Last Updated on 2020年6月8日 by 菅間 大樹

選手コースほか、イベントコース、実況解説MCコースの3コースを用意

群馬県を中心に障害福祉サービスを運営する株式会社ワンライフが、日本初となる「eスポーツ」に特化した就労継続支援B型事業所「ONEGAME [ワンゲーム]」を2020年6月に開所します。

現在、生活介護事業所「iba-sho」では重度障害のある利用者がeスポーツに取り組み中。
ONEGAMEでは、eスポーツ×障がいで新たな一つの可能性ある未来を提示するとのことです。

「ONEGAME」では3つのコースを用意。eスポーツの選手コースだけでなく、イベントコースと実況解説MCコースでeスポーツに携わるための技術を学びながら仕事していきます。

■選手コース

“最高のパフォーマンスでオーディエンスのハートを掴み取る技術を学ぶ”
・ONEGAMEランクの設定をし、選手コースの施設利用者は課題をクリアしていくことでランクが上がるシステム。
・ONEGAMEシステムにより、自身の実力が可視化されることで次への目標設定を明確にし、自身のプレイ技術の向上を図る。

■イベントコース

“プレーヤー、オーディエンス共に心揺さぶるエンターテイメント空間演出技術を学ぶ”
・チームとして一つのエンターテイメントを完成させるために何が必要かを議論し、たくさんの企画を演出できる企画力を学ぶ。
・様々なイベントを想定し、イベント設営に必要な機材に触れながら、1からイベントセッティングできる設営技術を学ぶ。
・定期的に開催されるONEGAME大会のイベント設営、運営チームとして活躍できる。

■実況解説MCコース

“声が演出する世界観でイベントのオーディエンスを熱狂させる技術を学ぶ”
・ゲームを深く知ることで、ゲーム内で「何が起きているか?」「何がすごいのか?」を声を使い、相手に伝えるための表現力を学ぶ。
・表現力の練習方法としてゲーム実況を生配信で行うことで言葉遣いやゲームを伝える楽しさを学んでいく。
・定期的に開催されるONEGAME大会のイベント設営、運営チームとして活躍できる。

<ONEGAMEの目指すビジョン>
eスポーツは「2018年アジア競技大会」の公式公開種目に採用されるなど、急激にその規模を拡大しています。そういった動きの中で、eスポーツは今後、「大きな舞台で健常者と対等に戦える新しい場」になるのではないかと予想しています。健常者と障害者の壁を無くし、いずれは日本を代表出来るような団体になることを目指して、One Gameは日々活動していきます。

<eスポーツとは>
「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称です。
アジア版オリンピック「2018年アジア競技大会」の種目に採用されるなど急激にその規模を拡大しており、近い将来必ずパラリンピックなどの種目になってきます。そういった動きの中でeスポーツは今後、「大きな舞台で健常者と対等に戦える新しい場」になると考えています。

【障がい者eスポーツに関する実績】

株式会社ワンライフではいち早く障がい者のeスポーツ参加に取り組んできました。生活介護事業所「iba-sho」では重度障害があり、eスポーツを通して夢と希望を追いかけていくプログラムを提供。各自の障がいに合わせた機材を導入し、専門のコーチを配属しプロを目指して日々トレーニングに励んでます。
また、2019年8月31日にはオンラインバトルゲーム「League of Legends」を用いた日本初の障害者eスポーツ大会を開催。賞金100万円とし、将来はeスポーツで活躍する障がい者が輝ける舞台を用意しています。

ONEGAME 公式HP▼
http://onelife-inc.com/onegame/

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77