Last Updated on 2021年4月26日 by 今井 靖之

ヤングケアラー支援に「障害のある子どものきょうだい」や「聴覚障害がある家族のいる子どもたち」も含めてください!

特定非営利活動法人インフォメーションギャップバスター(所在地:横浜市港北区 理事長:伊藤芳浩)は、2021年3月17日に、ヤングケアラー*1支援に向けた厚生労働省と文部科学省の共同によるプロジェクトチームの立ち上げに先立ち、「障害のある子どものきょうだい*2」や「聴覚障害がある家族のいる子どもたち」も含めてひとりも取り残さず支援いただけるよう、山本博司厚生労働副大臣に提言書を提出しました。

*1 ヤングケアラー:法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている児童とされています。 (厚生労働省Webサイトより抜粋)https://www.mhlw.go.jp/stf/young-carer.html
*2 きょうだい:男女上下のない「兄弟姉妹」を表す言葉です。

https://infogapbuster.smktg.jp/public/file/document/download/304

【要望】
• 「ヤングケアラー」がひとりも取り残されることなく支援につながることを要望いたします。特にヤングケアラー支援が語られる際に、「きょうだい」や「聴覚障害がある家族のいる子どもたち」が忘れられがちですが、他の障害種・病気等を含めまして、谷間のない支援を要望いたします。
• ヤングケアラー当事者(成人した経験者を含む)、団体との連携、そして、当事者や団体によるピアサポート・セルフヘルプを含めた支援活動の公的事業化を要望いたします。
• 支援の入口として、学校、地域、自治体、社協等でヤングケアラーを発見しやすい体制作り、また、適切な相談に結びつきやすい体制作りを要望いたします。
• 18歳以上の若者ケアラー支援も要望いたします。

【提案】
• 支援策をおまとめになる際には、多様な当事者、支援団体・有識者へのヒアリングをお願いいたします。
• オンライン等を活用して、個々のヤングケアラーが自己のニーズにマッチした適切な相談先、ロールモデルに結びつくための支援及び受け皿となるヤングケアラー支援者の養成をお願いいたします。
• 政府広報や研修事業などを介して、国民、特にヤングケアラー当事者への情報提供と相談へのエンパワメント、周囲の大人への啓発、そして、専門家である療育・教育、福祉、医療関係者関係者の理解を推進してくださいますようお願いいたします。

特定非営利活動法人インフォメーションギャップバスター

代表者:伊藤芳浩

Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。