Last Updated on 2023年5月10日 by 菅間 大樹

【内容情報】(出版社より)

『脳に何かがあったとき』Vol.4 2021年5月号です。
「脳卒中や交通事故などで脳にダメージを負った場合に、障害が残る場合があります。」
こう聞くと「それはそうだよ」と思いますよね。
でも実際、脳にダメージを負った人が、退院してから困るケース、そして復職や復学、就労で困りごとにぶつかるケースがとても多いのです。
中には、「高次脳機能障害」や「失語症」などの診断がついていない人、お医者さんに説明を受けていない人、また、この障害のためにお医者さんの話した説明内容を記憶していないという場合もあるのです。

各月、2名の当事者に、復職、就職にあたり困ったことについて、インタビューをしています。
今回インタビューにお答えいただいのは、発症当時、日本ではまだ診断が難しかった「抗NMDA受容体脳炎」による高次脳機能障害となり、未診断のまま退院した20代女性と、典型的な脳梗塞で入院、障害についても一通り説明を受けて退院した40代男性。ともに見た目では全く普通であるために、周囲には理解されにくいまま、常勤として働き始めます。お二人とも病前の記憶が保たれているので、かつての自分と今の自分の落差は、明らかに分かる。
それがなぜなのか、原因が分からないまま、病前との違いに苦しんだ未診断の当事者。片や、この障害は、数年単位で良くなると説明され、発症直後の自分を基準に、日々良くなっていることを喜びながら、不得手な点を工夫で乗り切っている当事者。未診断の問題だけでなく、障害受容についても、考えるきっかけになる取材でした。

冊子会員という制度もあります。
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冊子会員特別サイトもあり、そこで会員限定のミニ動画などを閲覧することができます。

詳細はNPO法人Reジョブ大阪のサイトをご覧ください。

  • 発売日 : 2021/5/31
  • オンデマンド (ペーパーバック) : 26ページ
  • 出版社 : NextPublishing Authors Press
  • 言語 : 日本語

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。