Last Updated on 2020年8月12日 by 菅間 大樹

「障害者」という言葉がまとうネガティブな先入観を拭い、個人の生き方(選択肢)を増やすことで、平等に光があたる社会を目指す

株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県花巻市 代表取締役:松田崇弥)が、日本財団と一般社団法人ImpacTechJapanが推進する社会起業家支援プログラム「日本財団ソーシャル・チェンジ・メーカーズ」(以下SCM)に選定された一社として、社会変革推進財団(以下SIIF)から社会的インパクトを意図したシードラウンドの資金調達を実施しました。

ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げる福祉実験ユニット。アートに特化する日本全国の福祉施設とライセンス事業契約を結び、知的障害のある作家が描くアート作品を軸に、企業・自治体・団体・個人の課題を洗い出し、仮説を立て、福祉領域の拡張に挑んでいます。

同社は今回の資金調達により、知的障害のある作家が描くアート作品を扱う「アートライセンス事業」、「自社ブランド事業」、「原画・複製画事業」の3つの事業に注力するとのこと。各事業の基盤拡充、顧客開拓をはじめ、経済的価値向上と同時に、「アート」というフィルターを通じて、「ブランド認知」、「アーティスト認知」を同時に高めていくことで、社会に根付く「障害者」への偏見が払拭される社会的インパクトの創出も目指すといいます。

障害のある作家が描くアート作品で駅を彩る地域福祉連動型のソーシャルステーション

日本財団ソーシャル・チェンジ・メーカーズ(SCM)とは

日本財団と一般社団法人ImpacTech Japanが共同で推進する、社会課題に挑む起業家への支援プログラム。本プログラムに選定されたスタートアップは、約4ヶ月に渡り、各領域の専門家が講師及びメンターから多角的に支援を受けることができます。また、プログラム最終日に開催されるデモデイでは、投資家や大手企業、そして日本財団やSIIFからの資金調達等の機会が与えられる内容となっています。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000041681.htm

社会変革推進財団(SIIF)について

SIIFは社会課題の解決と多様な価値創造が自律的・持続的に起こる社会を目指し、自助・公助・共助の枠組みを超えた社会的・経済的資源循環のエコシステムの実現を目指しています。ソーシャル・インパクト・ボンドをはじめとするインパクト投資のモデル開発や実践、普及のための環境整備、調査研究・政策提言に取り組んでいます。

会社概要

<株式会社ヘラルボニー>
会社名 : 株式会社ヘラルボニー
代表者 : 代表取締役社長 松田 崇弥|代表取締役副社長 松田 文登
所在地 : 〒025-0003 岩手県花巻市東宮野目1地割2番地
設立  : 平成30年(2018)年7月24日
資本金 : 50万円
URL   : http://www.heralbony.jp/
公式SNS:
【facebook】https://www.facebook.com/heralbony/
【Twitter】 https://twitter.com/heralbony
【Instagram】 https://www.instagram.com/heralbony/

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77