うつ病を抱えながら仕事している方の中には、うまく付き合いながら理想の職場で働いている方もいらっしゃれば、悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
例えば、やる気が出ない、体調に波があるなど、疾患による特有の悩みを感じることはありませんか?
そんなときは、同じようにうつ病を抱えながら仕事をしている方々の声に耳を傾けてみませんか?今回のコラムでは999人のうつ病の方の口コミをもとに
・どのようなことに悩み、どのように解決しているのか
・仕事探しはどのように行ったのか
といったアドバイスをご紹介していきます。
仕事との向き合い方や職場について悩むこと、不安に感じることがある方は、ぜひ寄せられた声を、解決のヒントとしていただけますと幸いです。
目次
- うつ病とは
- うつ病の特性による仕事の悩みと工夫
- うつ病の方が職場で抱える悩みと工夫
- 転職や就活ではうつ病をオープンにするかクローズにするか
- 転職や就活の参考に、うつ病の方におすすめの企業・業界・職種
- 求人の見つけ方
- 企業情報の集め方
- 最後に
1.うつ病とは
【うつ病とは】
・脳のエネルギーが欠乏した状態と考えらる。 ・憂うつな気分やさまざまな意欲(食欲、睡眠欲、性欲など)の低下といった心理的症状やさまざまな身体的な自覚症状を伴うことも珍しくない。 ・憂うつな気分が時間の経過とともに改善しない、あるいは悪化する場合には生活への支障が大きくなり、「病気」としてとらえる。 |
【うつ病の原因】
・うつ病を引き起こす原因はひとつではない。 ・非常につらい出来事が発症のきっかけになることが多いが、それ以前にいくつかのことが重なっていることも珍しくない。 ・最もきっかけとなりやすいのは「環境要因」と言われている。 ・環境要因とは:大切な人(家族や親しい人)の死や離別、大切なものを失う(仕事や財産、健康なども含む)、人間関係のトラブル、家庭内のトラブル、職場や家庭での役割の変化(昇格、降格、結婚、妊娠など) ・「性格傾向」も発症要因のひとつになる。 ・環境要因とは:義務感が強く、仕事熱心、完璧主義、几帳面、凝り性、常に他人への配慮を重視し関係を保とうとする性格。 ・他にも「遺伝的要因」、「慢性的な身体疾患」も発症要因のひとつになる。 ▼参考:厚生労働省「こころの耳」 |
うつ病には様々な要因があるようですが、「仕事」も環境要因の1つです。もし仕事がうつ病に関わっているとしたら、今後の仕事のあり方について、見直す必要がありそうですね。
2.うつ病の特性による仕事の悩みと工夫
抑うつ気分になることや、意欲が低下することで思考力が落ちてしまうことなど、うつ病の症状には個人差があります。しかし、口コミをみていくと、うつ病のある方が仕事をするうえで抱える悩みについては、次のとおり、いくつか共通する傾向がありました。
【うつ病による仕事の悩み、その傾向】 ・落ち込みやすい ・やる気が出ない、意欲が低下する ・体調を崩しやすい |
では、具体的な悩みの内容とその対応策をみていきましょう。
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