支援の“手前”にある居場所の重要性
不登校やひきこもり、学業や就労における困難など、様々な理由で社会とのつながりを持ちづらい若者が増加しています。このような状況において、制度や専門的な支援だけでは届かない孤立が課題とされています。
安心して立ち寄れる場所、誰かとゆるやかにつながり、ただ過ごせる時間がある「第三の居場所」は、若者や地域の人々が社会参加へと踏み出す入り口となっています。岐阜市内でも、若者の放課後の居場所、医療と地域をつなぐコミュニティスペース、就労支援と併設したサードプレイスなど、多様な居場所づくりが進められています。
イベントの見どころ
この成果報告会では、各団体が現場で培ってきた具体的な実践プロセスが共有されます。10代の若者が安心して過ごせる環境を作るための関わり方やスタッフの距離感、居場所を継続的に運営するための工夫、そして直面している葛藤や課題などが語られる予定です。
また、医療という専門性の高い分野が地域に開かれ、食や日常の交流を通じて自然に相談や支援につながっていく仕組みづくりについても掘り下げられます。医療・福祉・教育それぞれの立場から、「居場所の役割」や「支援の手前にある大切な機能」について深く考える機会となるでしょう。分野を超えた実践者同士の対話を通じて、岐阜における居場所づくりの共通点や新たな可能性を見出すことを目指しています。

登壇者紹介
本イベントには、以下の3名が登壇し、それぞれの実践を報告します。
後藤 千絵氏(一般社団法人サステイナブル・サポート 代表理事)
2015年に一般社団法人サステイナブル・サポートを設立し、岐阜市を拠点に発達障害や精神障害のある人の就労支援に取り組んでいます。現在は学生・若者の居場所「ぎふキャリアステップセンター」を運営し、働きづらさを抱える若者の支援に尽力しています。
篠田 花子氏(一般社団法人ヒトノネ 代表理事)
企業の採用支援・広報に携わった後、2018年にヒトノネを創立、2021年に法人化しました。公認心理師、放課後児童支援員の資格を持ち、若者の居場所づくりに深く関わっています。
近石 壮登氏(医療法人社団登豊会近石病院理事、歯科・口腔外科 歯科医師、「カムカムスワロー」代表)
藤田医科大学で口腔外科、摂食・嚥下リハビリテーションに従事した後、近石病院の歯科・口腔外科で診療を行っています。病院内だけでなく、地域活動拠点「カムカムスワロー」を中心に地域での活動にも積極的に取り組んでいます。
開催概要
- 日時: 2026年3月19日(木)13:30~15:30
- 会場: カムカムスワロー(岐阜県岐阜市早田大通2丁目8-1)
- 参加方法: 現地/オンライン
- 定員: 20名(現地参加)
- 参加費: 無料
- 主催: 一般社団法人サステイナブル・サポート
- 助成: 独立行政法人福祉医療機構(WAM)社会福祉振興助成事業
参加申し込みは以下のリンクから行えます。
https://gifukyariibasyo.peatix.com/
ぎふキャリアステップセンターについて
「ぎふキャリアステップセンター」(通称:ぎふキャリ)は、就労に不安や困難を抱える若者の社会参加や就職に向けた一歩を支援する拠点です。岐阜市柳ケ瀬商店街に位置し、概ね15歳以上の若者を対象に、個別相談や居場所の提供、就労準備のサポートなどを行っています。カフェのような空間で、パソコン利用や交流、スタッフへの相談が可能で、学校に通いづらい若者や働くことに悩む人が安心して立ち寄れる場として運営されています。2025年6月からは軽食の無償提供も開始し、地域の中で若者を支える拠点づくりを進めています。
この成果報告会を通じて、岐阜における「第三の居場所」のあり方や、若者支援の新たな可能性が地域全体で共有され、より温かい社会の実現につながることが期待されます。



