羽田空港で手話CG案内サービスの実証実験がスタート

日本空港ビルデング株式会社は、国立大学法人筑波技術大学、株式会社NHKエンタープライズと共同で、羽田空港において「手話CGを活用した施設案内サービス」の実証実験を開始しました。これは、聴覚に障がいのある方が空港を利用する際に直面する情報取得の困難を解消し、より快適なバリアフリー観光を実現するための画期的な取り組みです。

手話コンシェルジュのアバター画面と動画制作の様子

聴覚に障がいのある方へ、安心の空港利用を

この実証実験は、東京都が推進する「先端技術を活用したバリアフリー観光推進事業」の一環として採択されたものです。国内の空港では初めての試みとして、羽田空港の第1ターミナル地下1階の案内カウンターで実施されます。

利用者はタブレット端末に収録された「手話CG動画」を通じて、空港に関するFAQ(よくある質問)への回答や施設情報を受け取ることができます。動画には、東京2025デフリンピックの公式アンバサダーも務めたデジタルヒューマン「KIKI」が登場し、手話で丁寧に案内します。この手話CG動画は、筑波技術大学の学生が中心となって手話の実演や表現の監修を行っており、質の高い情報提供が期待されます。

実証実験の概要

  • 事業名:手話CGを活用した観光の実現

  • 期間:2026年3月25日 ~ 2027年3月(予定)

  • 場所:羽田空港 第1ターミナル 地下1階 案内カウンター

  • 内容:羽田空港利用者からの問い合わせをFAQとして整理し、タブレット端末に収録した手話CG動画で質問への回答や情報提供を実施。

  • 連携先:国立大学法人筑波技術大学、株式会社NHKエンタープライズ

この取り組みは、2025年10月に日本空港ビルデング株式会社と国立大学法人筑波技術大学との間で締結された連携協定の一環として行われます。「人にも環境にもやさしい先進的空港」の実現を目指し、今後も継続的な連携が進められることでしょう。

東京都の「先端技術を活用したバリアフリー観光推進事業」の詳細については、以下のリンクから確認できます。

この手話CG案内サービスの実証実験は、聴覚に障がいのある方が旅行をより自由に、そして快適に楽しめる社会の実現に向けた大きな一歩となります。誰もが安心して快適に利用できるユニバーサルデザインの実現に、今後も期待が寄せられます。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77