介護用品の基礎知識:シルバーカーと歩行器、どう違う?
外出をサポートする用具として、シルバーカーと歩行器があります。これらは見た目が似ていますが、実は大きな違いがあり、特に介護保険の適用において明確な区別があります。
シルバーカーと歩行器の主な違いを理解する

シルバーカーの特徴
シルバーカーは、自力での歩行を補助し、外出時の荷物運びや休憩に便利な福祉用具です。歩行の質を高めたり、歩行距離を伸ばしたりする効果が期待できます。座る機能や荷物を運ぶ機能も備わっているため、買い物などにも適しています。しかし、シルバーカーはあくまで自立歩行が可能な方の行動範囲拡大を目的とした用具であり、歩行そのものが不安定な方には推奨されません。また、介護保険のレンタルや購入の対象外となるため、利用を希望する場合は自己負担での購入が必要です。

歩行器の特徴
歩行器は、歩行が不安定な方が安定して移動できるようにサポートする福祉用具です。人は立ったり歩いたりする際に、足の支持基底面内に身体の重心を収めることでバランスを取ります。足腰が弱い方はこのバランスを保つことが難しくなりますが、歩行器を使うことで支持基底面を広げ、両手で掴むことで重心を安定させやすくなります。シルバーカーが主に前方の支持基底面を広げるのに対し、歩行器は体の前から左右を囲むタイプが多く、より安定した歩行をサポートします。

介護保険でレンタルできる歩行器の利用方法
歩行器は、お住まいの地域の保険者から要介護認定を受けている場合、介護保険を利用してレンタルが可能です。介護保険を適用すると、原則として料金の1割(所得状況によっては2~3割)の負担で利用できます。介護保険を利用して歩行器をレンタルする際は、ケアマネジャーと共にケアプランを作成し、そのプランに基づいて福祉用具貸与事業者と契約する流れとなります。

身体の状態に合わせた快適な足元を!介護シューズの選び方
春になり、散歩などで外出する機会が増える中で、足元を快適に保つ介護シューズの選択は重要です。介護シューズはレンタルではなく購入品となりますが、一人ひとりの身体の状態に合わせた選び方をすることで、転倒予防や足の負担軽減に繋がります。
介護シューズの基本的な特徴とメリット
介護シューズは、以下の特徴により、身体機能に課題を抱える方々の生活を支える用具です。
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履き口が大きく開くため、楽に履き脱ぎができる。
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通気性が考慮された商品が多く、足の蒸れを防ぐ。
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つま先が上がった設計の商品が多く、つまずきにくい工夫がされている。
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滑りにくい底材が使用されており、転倒リスクを軽減する。
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面ファスナーやゴムなどでサイズ調整が可能で、足にフィットさせやすい。
リウマチや外反母趾がある方、装具を使用する方は、特にご自身の体の状況に合った介護シューズを選ぶことが大切です。

状況別!最適な介護シューズを見つけるポイント
むくみ・腫れのある方
履き口が広く、サイズやフィット感を調整できるタイプがおすすめです。柔らかい素材で、圧迫感や擦れが少ないものを選ぶと良いでしょう。
外反母趾のある方
つま先や親指の付け根部分にゆとりがあり、幅広設計のものが適しています。ヒールは低め、柔らかい素材で足全体を程よくホールドできるものがおすすめです。
リウマチのある方
関節の変形や腫れに対応できるよう、幅広でゆとりのある設計、足あたりが優しい介護シューズが良いでしょう。クッション性のある柔らかい素材、軽量で歩行の負担が少ないものが推奨されます。滑りにくい底材も重要です。
すり足歩行の方
転倒しにくいよう、つま先が適度に上がった設計でつまずきにくいものを選びましょう。靴底に適度なクッション性があり、滑り止めが強すぎずスムーズに歩けるものが理想的です。
装具をお使いの方
中敷き(インソール)が取り外せ、装具の厚みに対応できるものが便利です。装具をつけた状態でも脱げにくくホールド感があり、履き口が大きく開くタイプが良いでしょう。左右で足のサイズや状態が異なる場合は、片足販売が可能なタイプも検討できます。
サイズ選びの重要性
通常の靴選びと同様に、介護シューズでも足のサイズを正確に把握することが最も重要です。左右それぞれの足の「足長(足の長さ)」「足囲(足の周りの太さ)」「足幅」を測り、ご自身のサイズに合った靴を選ぶようにしましょう。
介護用品の提供企業「ヤマシタ」の最新動向
介護用品レンタルを主軸とするヤマシタでは、介護用品の提供だけでなく、サービス向上や社会貢献に向けた多角的な取り組みを進めています。社内でのAIチャットボット「ヤマシタAIヘルプデスク」の内製開発・運用開始や、中国四川省でのテスト事業開始、顧客対応力コンテスト「神対応コンテスト」の開催などが挙げられます。また、滋賀県彦根市に業界最大規模の介護用品洗浄センター「ヤマシタ滋賀オペレーションセンター」の新設も決定しており、より高品質なサービス提供体制の強化を図っています。イクボス企業同盟への加盟や「AIファーストDX方針」の始動など、社員の働きがい向上と生産性向上にも積極的に取り組んでいる企業です。
これらの取り組みは、介護用品の品質向上やサービスの効率化を通じて、結果的に利用者である高齢者や障害を持つ方々の生活の質の向上に寄与することが期待されます。
ヤマシタに関する詳細情報は、公式サイトをご覧ください。
まとめ
シルバーカー、歩行器、介護シューズといった介護用品は、日々の生活を支える上で欠かせない存在です。それぞれの用具の特徴を理解し、ご自身の身体の状態や必要性に合わせて適切に選択することで、より活動的で快適な毎日を送ることが可能になります。また、介護保険制度を賢く利用することで、経済的な負担を軽減しながら必要な福祉用具を手に入れることができます。
適切な介護用品の活用は、自立した生活を長く続けるための重要な一歩であり、ご家族やサポートする方々の安心にも繋がります。この情報が、皆さまの介護用品選びの一助となれば幸いです。




