Last Updated on 2024年10月10日 by 菅間 大樹

重症心身障害児者が主役となるファッションイベントが、大阪・心斎橋PARCOで開催される予定です。一般社団法人日本アダプティブファッション協会が主催する「アダプティブファッションショー」は、2024年10月に実現を目指しています。このイベントの開催資金を募るため、現在「CAMPFIRE」にてクラウドファンディングに挑戦中です。

心斎橋PARCOで重度障害者がモデルのファッションショーを開催したい!

アダプティブファッションとは、障害のある人々のニーズに適応した衣服のことを指します。重度の心身障害がある方々は、ファッションに関して様々な課題を抱えています。例えば、同年代の人と同じようなおしゃれができない、着せてもらう人に遠慮して好みの服を選べない、TPOに合わない服装でも許されてしまうなど、多くの「バリア」が存在します。

このファッションショーの特徴は、服飾専門学生や大学生が重度の心身障害者とディスカッションを重ねて衣装を制作する点にあります。若い世代の感性と障害者のニーズを融合させることで、革新的なアダプティブファッションが生まれることが期待されています。

プロジェクトの背景には、2023年11月にマイドームおおさかで開催された第1回ショーの成功があります。モデルを務めた重度の心身障害者の方々の笑顔や、学生との交流を通じた相互刺激が、このプロジェクトの継続を後押ししました。

「第1回ファッションスタイ」デザイン画コンテストの表彰式も同時開催

さらに、ファッションショーと同時に「第1回ファッションスタイ」デザイン画コンテストの表彰式も行われる予定です。このコンテストでは、服飾大学の学生からアダプティブファッションのアイデアを募り、商品化を目指します。例えば、大人用のおしゃれなよだれかけなど、障害者の日常生活の質を向上させる革新的なアイテムの創出が期待されています。

このプロジェクトは、障害者のファッションにおける物理的・心理的バリアを取り除くだけでなく、未来を担う学生たちにアダプティブファッションへの理解を深める機会を提供します。ファッションの力で、より包括的で多様性に富んだ社会の実現に一歩近づく取り組みとして注目されています。

■プロジェクト概要■

プロジェクト名: 今秋、心斎橋PARCOで重度障害者がモデルのファッションショーを開催したい!
期間: 2024年9月9日~9月26日
URL : https://camp-fire.jp/projects/783085/preview

《リターン(税込)》

3,000円 …お礼メッセージ
5,000円 …お礼メッセージ、オリジナルステッカー
10,000円…お名前掲載、アダプティブファッションの情報配信、ショーへのご招待、オリジナルステッカー
30,000円…お名前掲載、ショーの衣装BOOK、オリジナルステッカー

《ファッションショー 概要》

名称: 第2回学生アダプティブファッションショー2024「Nothing is impossible」
主催: 一般社団法人日本アダプティブファッション協会
日程: 10月12日(土)
     12:00~16:00 ワークショップ、展示コーナー
     14:00~15:30 トーク&ファッションショー

場所: 心斎橋PARCO 14F (大阪市中央区心斎橋筋1丁目8-3)
大阪メトロ「心斎橋」駅南改札直結、近鉄「大阪難波」駅から徒歩約15分
見込来場者数: 約250名
参加: 無料、どなたでもご自由にご参加いただけます。 ※受付は先行順になります。当日受付は枠に限りがございますので、お早めにお申し込みください。

公式HP   : http://adaptivefashion.jp/?page_id=2
SNS     : Instagram(@adaptive_fashion)

後援    : 大阪府・大阪市(申請中)

《ファッションスタイデザイン画コンテスト概要》

名称: 第1回ファッションスタイデザイン画コンテスト
主催: 一般社団法人日本アダプティブファッション協会
日程: 10月12日(土) ファッションショー同日
場所: 心斎橋PARCO 14F (大阪市中央区心斎橋筋1丁目8-3)
大阪メトロ「心斎橋」駅南改札直結、近鉄「大阪難波」駅から徒歩約15分
賞金: グランプリ 50,000円/入選 10,000円/特別賞 10,000円
デザインを実物のアイテムとして制作することも予定しています。
参加資格: 特になし。どなたでも応募可能。※募集は9月17日で締め切りました。
公式HP : http://adaptivefashion.jp/?page_id=96

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77