Last Updated on 2024年10月6日 by 菅間 大樹

第17回夏季パラリンピック・パリ大会の熱気が冷めやらぬ中、早くも次回2028年ロサンゼルス大会への期待が高まっています。パリ大会で日本は東京2020大会の13個を上回る14個の金メダルを獲得。この勢いを継続できるか、また新たなスター選手の登場にも期待が寄せられています。

ロサンゼルス2028パラリンピック(LA28)の概要

次回の夏季パラリンピック大会は、2028年8月15日から27日にかけて、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスで開催される予定です。この大会は、アメリカでのパラリンピック開催としては2002年ソルトレークシティパラリンピック以来、夏季パラリンピックに限れば1996年アトランタパラリンピック以来32年ぶりとなります。また、ロサンゼルスでは過去、1932年と1984年に夏季オリンピックが開かれていますが、パラリンピックの開催は初めてです。(1932年はパラリンピック未開催、1984年のロスパラリンピックは、ニューヨークとイギリス・ストークマンデビルで開催)

ロサンゼルス2028パラリンピック(LA28)の実施競技について

LA28大会は前回パリパラで実施された22競技にパラクライミングを加えた23競技で行われる予定です。日本が初の金メダルを獲得したバスケットボールやゴールボールの他、メダルを量産した柔道や水泳、さらには「パラクライミング」が新種目として加わります。一方、世界選手権がたびたび開催され、日本人選手の活躍も目立つパラサーフィンは実施されないことが決まっています。

また、2016年リオパラリンピック以降エントリーし続けているゴルフは今回も正式種目入りを逃しています。

実施競技(23競技)

アーチェリー
パラ陸上
パラバドミントン
ブラインドフットボール/ブラインドサッカー/5人制サッカー
ボッチャ
パラサイクリング
パラ馬術
ゴールボール
柔道
パラカヌー
パラクライミング
パラトライアスロン
パワーリフティング
パラローイング
射撃競技
シッティングバレーボール
パラ競泳
パラ卓球
パラテコンドー
車いすバスケットボール
車いすフェンシング
車いすラグビー
車いすテニス

パラリンピックの歴史

パラリンピックの起源は、1948年にイギリスで開催された車いすアーチェリー大会に遡ります。この大会は、第二次世界大戦で負傷した退役軍人のリハビリテーションを目的として開催されました。その後、1960年にローマで開催された第1回パラリンピックを皮切りに、4年に一度の国際的なスポーツイベントへと発展。障がい者スポーツの認知度向上や社会参加の促進に大きな役割を果たしてきました。

ロサンゼルス2028パラリンピックに関する情報(随時更新)

ロサンゼルス2028パラリンピックに関するニュースなどを随時、追記していきます。

パラリンピックの旗がロサンゼルス市役所に到着(2024年9月12日)

パリパラリンピックの閉会式で引き継ぎが行われ、パリ市長から次回2028年の開催都市のロサンゼルス市長へと渡されたパラリンピックの旗は2024年9月12日、ロサンゼルスの市役所に到着しました。また、当日は記念のセレモニーが行われました。

ロサンゼルスオリンピック・パラリンピックの組織委員会が大会の公式エンブレムを発表

ロサンゼルスオリンピック・パラリンピックの組織委員会が、大会の公式エンブレムを発表しました。公式エンブレムには「LA28」の文字が使用されています。特徴的なのはLAの「A」のイラストに、アーティストやアスリートら26人による複数のデザインを採用したこと。各クリエイターが制作したポップな「A」が様々なパターンに変化する史上初の「動的エンブレム」は以下のサイトで確認できます。

https://la28.org/en.html(公式サイト)

https://la28.org/en/la-stories.html

ロサンゼルスオリンピック関連ニュース

初の変化する五輪エンブレム 28年ロス組織委が発表(TEAM JAPAN)

・アスリート、セレブ、アーティストら多彩なLA28ロゴクリエイター

2028年の夏季オリンピック・パラリンピックの大会のロゴデザインについて、組織委員会は、アスリート、セレブ、アーティストなど多彩な顔ぶれをクリエイターとして起用しています。テニス選手のビリー・ジーン・キング、リース・ウィザースプーン、地元ロサンゼルス生まれのアーティスト、ビリー・アイリッシュやLAを拠点に活動するタトゥーアーティストのDr.Woo、日系アメリカ人のAidan Kosakaらが名を連ね、それぞれ「A」の文字を個性豊かにデザインし、多様性を表現しています。

・ブリヂストン、オリンピック・パラリンピックのワールドワイドパートナー契約を継続しない方針を決定(2024年10月01日)

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77