Last Updated on 2023年1月12日 by 菅間 大樹

クラウドファンディングの支援資金により参加者の負担を軽減し事業を実施

株式会社日本ドルフィンセンター(香川県さぬき市、代表取締役:寺山弘樹)が運営するイルカとのふれあい専用施設『室戸ドルフィンセンター 』(高知県室戸市)は、クラウドファンディングサービス「READYFOR」より、『人もイルカもハッピーになれる』活動のための資金調達を2021年2月22日から4月15日までに、支援金1,544,218円(目標金額100万円)を達成。その支援をもとに障害のある方や社会生活に支障がある方向けの「障害児・者イルカ触れ合い特別活動」の募集を2021年5月24日から開始しました。

今年度はドルフィンセラピー等の実施活動を行う、特定非営利活動法人「日本ドルフィンセラピー協会」の監修のもと、参加者とそのご家族を無料で同活動に招待するとのことです。

https://muroto.j-dc.net/

〈活動の概要〉
募集期間:2021年5月24日(月)から支援募集開始。支援金満額に達し次第募集終了
活動実施期間:2021年7月16日(金)~9月30日(木)
活動種類:3日コース(計4回)、1回コースの2種類

 〈参加対象者〉
・障がい児・者(例:広汎性発達障害等の発達障害、脳性麻痺、精神疾患を有する方)
・社会生活における活動・参加に制限がある方(例:不登校、自立支援を必要とする方)
・満5歳以上かつ身長110㎝以上の方

〈障害児・者イルカ触れ合い特別活動の意義や目的〉 特定非営利活動法人日本ドルフィンセラピー協会
様々な動物の助けをかりて、心身の機能回復を目指したり、子どもの発達や成長を支援すること、社会生活の質の向上を図る活動などを総称して動物介在活動(Animal Assisted Activity)と呼びます。イルカ触れ合い活動は、イルカとの触れ合いを中心にした海辺で行う動物介在活動の一種です。イルカ触れ合い活動は、人間の根源的な欲求に応えた本質的な喜びや快感を伴った活動であり、老若男女や障がいの有無を問わず誰でも利用して楽しめる魅力的な余暇活動となっております。

動物介在活動の内で、特定の治療や支援を直接の目的として、対象者の症状に応じた具体的な目標の設定と効果を得るためにデザインされた手順に従うものに限って動物介在療法(Animal Assisted Therapy)と呼び他の動物介在活動と区別しています。動物介在療法は、十分に管理された実施条件の下で医療関係者が中心となって実施するもので、事前の診断や事後の評価が不可欠の実施要件となる医療行為として位置づけられるものです。

しかし、現在のところイルカ介在療法の効果やそのメカニズムは十分に解明されてはおらず、確立された治療法とはいえません。にもかかわらず、実施に必要な人件費等の費用が高額となるため一般の利用が難しくなるとともに、自由に動物とかかわる活動本来の楽しさが制限されるなどの問題もあります。

そこで、本活動では、敢えてイルカ介在療法としての実施要件にはこだわらずに、イルカ介在活動本来の魅力である楽しさを損なうことなく障害を持った多くのお子さまやご家族様や、社会生活活動参加に制限がある方々が気軽に安心して参加できるように活動をデザインしました。

活動中は、参加人数を限定し、参加者とイルカの自由な意思を最大限に尊重しつつ、ドルフィンキーパー(イルカ飼育に携わっており、またイルカとヒトとの触れ合いにおいて相互の橋渡しをするスタッフ)が一緒に付き添い、安全で楽しい時間を過ごせるように考慮した活動になります。従い本活動では一人ひとりのペースに合った進行をします。参加者が嫌がることを無理に進めません。例えば、足が付かない海が怖い子は、浅瀬でまずはウェットスーツで浮くことに慣れていきますし、イルカが怖いくて海に入れない方は、陸上からふれあいながら少しずつできる範囲を増やしつつ、達成感を大事にして日常の生活の糧となるように実施します。

株式会社日本ドルフィンセンター

代表者:寺山弘樹
所在地:香川県さぬき市津田町鶴羽1520番地130
URL:https://www.j-dc2.net

Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。