茨城県牛久市に「Diverse Village USHIKU」が開設、障害者雇用の新たなモデルを提案
2026年1月5日、茨城県牛久市に、障害のある方の就業支援を行う株式会社スタートラインが新たな障害者雇用支援拠点「Diverse Village USHIKU(ダイバース ヴィレッジ ウシク)」を開設しました。この施設は、従来の障害者雇用における「業務の固定化」という課題に対し、一人ひとりの特性に応じた柔軟なキャリア形成を可能にする複合型施設として注目されています。
「キャリアの壁」を打破する背景
これまでの障害者雇用では、特定の業務に限定することで安定した雇用を確保する傾向がありました。しかし、働く個人の能力開発や長期的なキャリアステップの構築においては、さらなる可能性の拡大が求められています。「Diverse Village USHIKU」は、このような時代のニーズに応える先進的な取り組みとして誕生しました。一つの施設内で複数の業務種別を提供することで、障害のある方が自身の特性や成長に合わせて業務を選択・変更できる環境が整備されています。
「Diverse Village USHIKU」の3つの特徴
1. 多様な業務種別によるキャリアの選択肢
施設内では、以下の3つの業務エリアが展開されています。
- コーヒー製作 (BYSN、バイセン):豆の選別から焙煎、パッケージングまで、集中力を活かせる業務です。
- ハーブ・葉物野菜生産 (IBUKI、イブキ):屋内農園での栽培業務。ルーティンワークから様々な製品加工まで、幅広い業務に対応します。
- オフィスワーク (INCLU、インクル):PCを使用したデータ入力や資料作成など、PCスキルを活かす業務です。
これらの業務を組み合わせることで、「午前は栽培業務で体を動かし、午後は事務作業でPCスキルを磨く」といった、個々の能力を最大限に引き出す働き方が可能となります。
2. 地域住民とつながるオープンスペース
「Diverse Village USHIKU」は、単なる就労の場にとどまらず、地域に開かれた場所を目指しています。施設内には地域住民も利用できるオープンスペースが設けられており、日常的な交流を通じて社会とのコミュニケーションを育む場として機能します。障害のある方が社会との接点を持ちながら、生き生きと働ける環境づくりが推進されています。
3. 牛久市との包括連携協定による地域貢献
施設の開設にあたり、株式会社スタートラインは牛久市と「包括連携協定」を締結しました。この連携は、単に拠点を設けるだけでなく、市との強力なパートナーシップを通じて、地域経済の活性化や市民サービスの向上、さらには共生社会の実現に向けた多角的な取り組みを推進するものです。JR常磐線牛久駅から徒歩1分という利便性を活かし、地域の活性化に寄与する象徴的な場所となることが期待されます。

オープニングセレモニーの開催
2026年1月8日には、同施設にてオープニングセレモニーが開催されました。牛久市関係者、地域の方々、メディア関係者など約90名が参加し、地域と共に創る新しい障害者雇用の門出を祝いました。参加者からは、「障害者雇用の新しい可能性を感じた」「地域活性化の拠点として期待している」といった温かい声が寄せられました。
今後の展望
株式会社スタートラインは、「Diverse Village USHIKU」をモデルケースとして、障害者雇用の「人数」だけでなく「質」の向上を追求していくとしています。この新しい雇用形態は、企業の採用課題解決だけでなく、自治体における「誰もが活躍できるまちづくり」にも貢献できるでしょう。
「Diverse Village USHIKU」は、2026年1月時点の独自調査において、一つの施設内に「屋内農園」「ロースタリー(コーヒー)」「サテライトオフィス」の3機能を併設した障害者雇用支援拠点として、業界初の取り組みとされています。
施設概要
- 施設名:Diverse Village USHIKU(ダイバース ヴィレッジ ウシク)
- 所在地:〒300-1221 茨城県牛久市牛久町280 エスカード牛久 3階
- アクセス:JR常磐線 牛久駅より徒歩1分(駅直結)
- 就業予定人数:障害者約120名 / 管理者約30名 計約150名

