Last Updated on 2024年11月1日 by 菅間 大樹

東京2025デフリンピックは、聴覚障害者の国際的なスポーツ大会で、日本で初めて開催されます。多くのスポーツが競われ、世界中からアスリートが集結する一大イベントです。この記事では、大会の概要や日程、会場、注目の競技など、知っておきたい情報をまとめました。

東京2025デフリンピックとは?

東京2025デフリンピックとは、聴覚障害者を対象とした世界最大のスポーツ大会であるデフリンピックが2025年に東京で初めて開催されるものです。国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催し、オリンピック・パラリンピック同様、4年に一度の間隔で夏季と冬季の大会がそれぞれ行われます。

デフリンピックの歴史

デフリンピックは、1924年にフランスのパリで始まった、聴覚障害者のための国際的なスポーツ競技大会です。夏季大会と冬季大会が4年ごとに開催されており、オリンピックやパラリンピックと並ぶ歴史を持ちます。日本は1965年のワシントン大会から参加し、多くのメダルを獲得してきました。国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催しており、参加国は100カ国を超えます。「東京2025デフリンピック」は、アジアで初めて開催されるデフリンピックであり、世界70~80か国・地域から約6,000人の選手と関係者が集まる予定です。

東京での開催の意義

東京2025デフリンピックの東京開催は、多様性とインクルージョンを推進する重要な機会です。聴覚障害者の国際大会が首都で行われることで、社会全体の理解が深まります。手話やバリアフリーへの関心が高まり、地域活性化や経済効果も期待できます。また、日本の魅力を世界に発信する機会にもなるでしょう。

東京2025デフリンピック概要

大会期間2025年11月15日~26日(12日間)
参加国70~80か国・地域
選手数約3,000人
競技数21競技

東京2025デフリンピック 大会情報サイトより

東京2025デフリンピックの競技種目

21競技
・陸上
・バドミントン
・バスケットボール
・ビーチバレーボール
・ボウリング
・自転車(ロード、マウンテンバイク)
・サッカー
・ゴルフ
・ハンドボール
・柔道
・空手
・オリエンテーリング
・射撃
・水泳
・卓球
・テコンドー
・テニス
・バレーボール
・レスリング(フリースタイル・グレコローマン)

競技紹介ページはこちら

東京2025デフリンピックの会場

会場名競技名
1東京体育館開閉会式、卓球
2 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上、ハンドボール、バレーボール
3 大田区総合体育館バスケットボール
4 大森東水辺スポーツ広場ビーチバレー
5 日比谷公園オリエンテーリング
6 有明テニスの森テニス
7 東京アクアティクスセンター水泳
8 若洲ゴルフリンクスゴルフ
9 東京武道館柔道、空手
10 味の素ナショナルトレーニングセンター射撃
11 中野区立総合体育館テコンドー
12 武蔵野の森総合スポーツプラザバドミントン
13 府中市立総合体育館レスリング(フリースタイル・グレコローマン)
14 東大和グランドボウルボウリング
15 伊豆大島オリエンテーリング
16 日本サイクルスポーツセンター自転車(ロード・MTBマウンテンバイク
17 Jヴィレッジサッカー

東京2025デフリンピック 大会情報サイトより

東京2025デフリンピックエンブレム

メダルデザイン

東京2025デフリンピックのチケット情報

東京2025デフリンピックのチケット販売は公式サイトを通じて行われます。競技日程や会場一覧、アクセス情報、観戦ガイドなども公式サイトで随時更新されるので、定期的に確認しましょう。開会式や閉会式のチケットは特に人気が高まると予想されるため、早めの予約が推奨されます。

チケットの購入方法

東京2025デフリンピックのチケット購入方法については、公式情報が公開され次第、本ページでもお知らせします。

価格と種類

東京2025デフリンピックのチケット価格やカテゴリーに関する情報は、公式発表が待たれている状況です。公式情報が公開され次第、本ページでもお知らせします。

東京2025デフリンピックのボランティア募集について

東京2025デフリンピックの運営には、熱意あるボランティアの存在が欠かせません。大会ボランティアは、オリンピックを始めとする過去に開催された大規模な国際大会でも、選手の案内、手話通訳、競技運営のサポートなど、多様な役割を果たしています。観客対応や安全管理、メディアとの連携にも携わることもあります。東京2025デフリンピックのボランティアは、2024年11月15日から募集を開始予定となっています。

募集概要(スポーツTOKYOインフォメーション

募集期間2024年11月15日(金)~2025年1月31日(金)
募集人数約3,000人
応募要件•2025年4月1日(火)時点で満18歳以上の方
•活動期間中において、日本国籍又は日本に滞在する資格を有する方
•各種研修への参加が可能であること
応募方法Web応募のみ
※応募者多数の場合は、希望する活動場所等を踏まえ抽選により決定
活動期間•2025年11月10日(月)~11月28日(金)
•活動時間は1日当たり5時間~最大8時間程度
•原則3日間以上の活動を想定
活動内容•選手・観客・関係者の案内・誘導
•各会場での運営サポート
•広報・メディアサポート
•手話言語を活かした各種業務のサポート
活動場所競技会場(東京都・福島県・静岡県)、デフリンピックスクエア 等
提供物品等•ボランティアウェア
•ボランティア活動保険
•活動日における活動場所までの交通費相当として1,000円分
•活動時間に応じ、活動日における飲食費相当として1,000円分
※交通費・飲食費はプリペイドカード等による提供を予定しています。
※宿泊費及び活動日以外の交通費は支給しません。

活動内容や活動場所等の詳細は、以下リンク「東京2025デフリンピックボランティア募集」のご案内(PDF)をご覧ください。d52467-5428-609ec898612efeee09a705f729cdba61.pdf
東京2025デフリンピックのボランティアについて|スポーツTOKYOインフォメーション

【問合せ先】
東京都生活文化スポーツ局 国際スポーツ事業部 事業調整第二課  
電話:03-5320-5887

ボランティアの役割

「東京2025デフリンピック」では、ボランティアが成功の鍵を握る存在です。特に手話に精通したボランティアは、選手とスタッフ間の円滑なコミュニケーションを支えます。多文化交流を促進。彼らの貢献が大会の円滑な進行と感動をもたらします。

ボランティアの特典

東京2025デフリンピックのボランティアとして参加することで、国際的なスポーツイベントの裏側を体験できます。選手やスタッフとの交流を通じて、貴重な人脈を築くチャンスです。また、海外からの参加者と触れ合い、異文化理解も深まるでしょう。事前の研修プログラムで得た知識は、聴覚障害者スポーツへの理解を深める特別な機会となります。

なお、提供物品としては、ボランティアウェアに加え、交通費として1,000円相当、活動時間に応じて飲食費1000円相当がプリペイドカード等で提供される予定です。

大会ポータルサイト

https://www.deaflympics2025.com

関連情報

東京2025デフリンピック 大会情報サイト

https://www.jfd.or.jp/sc/deaflympics/about

応援アンバサダー

・ 長濱 ねる(ながはま・ねる)
・ 川俣 郁美(かわまた・いくみ)
・ KIKI(きき)

長濱 ねるさん、川俣 郁美さん、KIKIが東京2025デフリンピック応援アンバサダーに就任!

デフリンピック関連ニュース

デフリンピック1年前記念イベント開催決定! きこえない世界を“みて・知って・体験する”2日間

東京2025デフリンピックへ好スタート 世界選手権優勝のデフバレーボール女子日本代表メンバーが都知事を表敬訪問

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77