【内容情報】(出版社より)
うつ、摂食障害・対人恐怖・強迫性障害など様々な精神疾患を抱え、実家に引きこもり寄生する体重90kgのニートだった著者がはじめた「生き延びるための婚活」。何度も失敗し、「喰い逃げ」もされ、それでも婚活を通じて回復していく経験を綴る傷だらけの物語編と、その経験から得たスキルとテクニックをありったけ詰め込んだHOW TO編の2本立て。ケッコン? 何ソレ、おいしいの? 笑って泣いて役に立つ、当事者はもちろん支援者にも読んで欲しい、生きづらさ解体新書。
今まで死なずにいただけでも精一杯のウツ女子たちへ。
史上最低のスタートラインから走り出す
当事者発の婚活実践メソッドは、
どこまでも精緻で、優しさと容認に満ちていた。
──帯文・鈴木大介(文筆業)
「診察で私はメンヘラの常套句である「死にたい」「もう無理」「自分がどうなっちゃうのか怖い」を並べた。辛いんです苦しいんですって雰囲気でアピールしながら。すると主治医は慣れた調子で私が投げた常套句を全てスルーして一言言った。
「結婚すれば?」
……………………。
出た! 「いいんだよ」ならぬ「NO MOREいいんだよ」!
てっきり「ありのままのあなたで大丈夫」とか「今は休むときだから」とかキレイゴトを頂けると思っていた私は、そのとき本気で閉店しようかと思った。
「結婚」って。だってデブだよ? 無職だよ? メンがヘラってるんだよ? ハードルが上がりすぎて耳キーンなるわ。」(本文より)
- 発売日 : 2020/11/11
- 単行本 : 269ページ
- ISBN-13 : 978-4794972002
- 出版社 : 晶文社
- 言語 : 日本語