【内容情報】(出版社より)

第1特集
コロナ禍における訪問看護
現場での対応と今後の方向性

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、他者との接触を避けようと訪問看護サービスの利用を控えるケースが見られた一方で、病院や高齢者ケア施設における面会制限や病床ひっ迫により在宅療養、あるいは看取りのために自宅で過ごすことを選択し訪問看護を利用するケースが増加する傾向がありました。
日本訪問看護財団では、2020年4月・6月・9月の3回にわたり、新型コロナウイルス感染症による訪問看護ステーションへの影響についてアンケート調査(調査対象:日本訪問看護財団会員)を行いました。本特集では、このアンケート結果から訪問看護ステーションや職員・利用者への影響、必要な環境整備などを明らかにするとともに、4つのステーションが「訪問看護ステーションの体制」「利用者」「職員」「経営」をテーマに感染拡大前後の変化と対応について紹介します。
この取り組みの中には、病院や他ステーション等とのこれまでとは異なる連携や、他の感染症・災害を想定した対策に着手し始めたことを示唆するものもありました。ステーションとして、職員・利用者を守りながら、どのようにして体制を強化していくか、今後の方向性を考えます。
第2特集
がんの痛み・つらさの症状マネジメント

現在、在宅サービスの充実により自宅で最期まで過ごすがん患者が増えています。しかし、がんの進行にしたがって、症状の悪化・治療の副作用などから、さまざまな身体的・精神的な痛み・つらさが出現してきます。そこで訪問看護師には、適切な症状マネジメントと、患者・介護者のセルフケア能力の向上をはかるかかわりが求められます。
本特集では、がんの痛み・つらさの症状マネジメントの基本を解説した上で、がん患者の苦痛症状を緩和させるケアのポイントを示します。併せて、【疼痛】【呼吸困難】【倦怠感】をテーマに、在宅で療養するがん患者と家族への支援の実際を報告します。 関連論考では、国立がん研究センターにおいて、せん妄の早期発見・重症化予防をはかる目的で開発されたDELTAプログラムの概要と、在宅での活用法について紹介します。

  • 発売日 : 2021/3/5
  • 大型本 : 80ページ
  • ISBN-10 : 4818023140
  • ISBN-13 : 978-4818023147
  • 出版社 : 日本看護協会出版会
  • 言語 : 日本語

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。