【内容情報】(出版社より)

●広がる生活不安をコロナ禍が追い打ち、やはり福祉政策こそ根本だ。今こそ、ベーシックアセットの保障へ。
政府や自治体の政策論議に深く関わりつつ、同時に批判的な視点も貫いてきた福祉政治論の第一人者が、
貧困、介護、育児をめぐる生々しい政治に分け入り、そこでの対立点を明らかにしつつ、停滞から脱却する道筋を考える。

●本書の内容から
■複雑な福祉政治を読み解く――「例外状況の社会民主主義」が「磁力としての新自由主義」に阻まれ、「日常的現実としての保守主義」へ
■「新しい生活困難層」とは誰のことか 日本にいかなる分断関係が生じているか
■介護保険制度や子ども・子育て支援新制度は、市場化に向かうのか
■北欧ももはやそのままモデルにはならない 何が起きているのか
■ベーシックインカムでもベーシックサービスでもなくベーシックアセットを

●福祉政策ほど、私たちの生活を根本から左右する政策はない。にもかかわらず、貧困、介護、育児の制度はたいへん複雑で、全体像は迷宮のよう。まして政治で何が争われているか分かりにくい。
政府や自治体の政策論議に深く関わりつつ、同時に批判的な視点も貫いてきた福祉政治論の第一人者が、貧困、介護、育児をめぐる生々しい政治に分け入り、そこでの対立点を明らかにしつつ、停滞から脱却する道筋を考える。
「新しい生活困難層」が急増するなか、求められるのは「自立支援」かベーシックインカムか? 老いを支えうる介護保険制度のための選択肢は? 待機児童解消だけが保育改革の目標でよいのか? ベーシックアセットによる福祉国家再生という大きな頂を望みつつ、現実の複雑な地形からそこにたどり着くルートを探索した、類書のない福祉政治論の達成。

  • 発売日 : 2021/4/9
  • 単行本 : 332ページ
  • ISBN : 978-4022631060
  • 出版社 : 朝日新聞出版
  • 言語 : 日本語

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。