【内容情報】(出版社より)
コロナ禍に向き合いながら社会学部で学ぶ学生が、本書の原本になった卒業論文を書き上げた。
インタビューや聞き取りによって、排除され「命の選別」の対象にもされかねない障害者の議会参加への〈障害〉が抉りだされ、それを克服するための足がかりが政治学・社会学・障害学の理論によって提示されている。
2019年4月に設立されたれいわ新選組(党代表山本太郎)は同年7月の第25回参院選に10名の候補者を立てて挑戦した。比例で約228万票を獲得した結果、「特定枠」で木村英子と舩後靖彦の2人が当選した。カバーの写真は8月1日に両議員が国会に初登院し、参院本会議場に入場する場面。
目 次 序 章 障害は政治的なこと――社会モデルと当事者参画
第1章 れいわ新選組と19年参院選――重度障害者議員の誕生
第2章 木村英子・舩後靖彦議員の活動――障害者議員と代表性
第3章 三井絹子の「闘い」――もう一つの政治過程
第4章 重度障害と議員活動――木村英子参議院議員インタビュー
第5章 議会参加と障害社会科学――堀利和元参議院議員インタビュー
第6章 『生きざま政治のネットワーク――障害者と議会参加』を読んで
終 章 議会参加の〈障害〉――理論的考察の試み
◉障害者国会議員の生きざまを政治の光に!
重症心身障害児施設・びわこ学園創設者の糸賀一雄は、「この子らに世の光を」ではなく「この子らを世の光に! 」という言葉を残したが、大きな変革を人びとの意識と制度に迫る重度国会議員の存在が、混迷する日本の政治の光となるべきことを本書は伝えている。
堀 利和(視覚障害者、元参議院議員)
- 発売日 : 2021/4/26
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN : 978-4784524143
- 出版社 : 社会評論社
- 言語 : 日本語