【内容情報】(出版社より)
「悪魔の薬」か「福音の薬」か。わが国の第一人者が語る 真実の記録
1960年代、大衆薬に含まれていたサリドマイドを服用した妊婦から
手足が欠損した子どもが生まれるという「サリドマイド薬禍」が発生した。
約60年後の現在、「悪魔の薬」と呼ばれたサリドマイドは、
エイズ、がん、ハンセン病などの難病に対する劇的な治療効果が確認され、
「福音の薬」として復活してきている。
副作用の発覚から回収までの経緯、被害者の努力と成長、障害学と支援、
各国の裁判と補償、催奇性と治療効果の機序、医学と疫学の発展……。
サリドマイドをめぐる60年間のすべてを世界的第一人者が語る。
「悪魔の薬」か「福音の薬」か。
それはサリドマイド自体の問題ではない。
使用する人間の問題である。
恐ろしい副作用と奇跡的な治療効果。
このジレンマをどう解決するかが問われている。
- 出版社 : 株式会社PHPエディターズ・グループ
- 発売日 : 2021/6/14
- 単行本(ソフトカバー) : 300ページ