【内容情報】(出版社より)
考え方を変えれば、感情や行動が変わる。
生きづらさの原因は「自分はこういう人間だ」という思い込みにあります。こうした思い込みや固定観念から離れることができれば、「なりたい自分」に近づくことができます。と言っても、それは「夢を叶えてキラキラした自分」ではありません。それは「人前に出ても緊張しない自分」であったり、「人の顔色を気にしない自分」であったり、「ちょっとしたことでイライラしたり、クヨクヨ落ち込んだりしない自分」のことを指しています。
ただ、どのような姿であれ、これまでの生き方を手放すにはとても大きな勇気が要ります。まず、今までと違う考え方や行動をしてもいいんだ、と自分自身に許可をしてあげることが大切です。
認知行動療法(CBT)は「認知」に働きかけて気持ちを楽にする心理療法の一種です。人には、考え方や物事のとらえ方にパターンやクセがあります。この思考パターンに焦点を当て、「考え方が変われば、感情や行動が変わる」というアプローチによって、うつや不安症、パニック障害などの症状の軽減を目指します。
費用や距離、抵抗感など、さまざまなハードルによって、なかなか実際にカウンセリングを受けに行くことが難しい人は多いはずです。本書は、カウンセラー歴20年の著者がナビゲーターになって、つまづきやすいポイントをしっかりフォローしながら、あなたの「セルフケア」をていねいにサポートします。自分で取り組めるワークシートやマインドフルネス動画リンクも収録。認知行動療法のベーシック〈基本〉とハウツー〈実践法〉をバランスよく収めた、入門書としても最適な一冊です。
【目次】
はじめに 「変わりたい」と思っているあなたへ
第1章 基本知識編 認知行動療法を知ろう
◆「なりたい自分になる」のが認知行動療法
◆あなたの感情はどこからやってくるのか?
◆感情をスケーリング(数値化)してみよう
◆こころとからだの関係――認知モデルの4要素
◆認知とは――ものごとのとらえ方・考え方
◆あなたの「考え方のクセ」は<? br>
第2章 症例別アプローチ編 認知行動療法をやってみる
◆《パニック症》――スモールステップであせらずチャレンジする
◆《抑うつ》――自分を苦しめている考え方を変える
◆《社交不安症》――考え方と一緒に行動を変える
◆《強迫症》――完全ではなく「あいまいな大丈夫」で行動する
第3章 実践上のコツ編 認知行動療法の効果を高める
◆「メタ認知」で自分の認知を客観的にとらえる
◆「行動記録表」をつける――セルフモニタリングの重要性
◆「マインドフルネス」を取り入れる――今、この瞬間に着目する
あとがき 「新しい生き方に変わる」可能性は誰にでもある
- 出版社 : 創元社
- 発売日 : 2021/6/22
- 単行本 : 192ページ