【内容情報】(出版社より)

新型コロナ禍から3年、大阪ではコロナ死者数が全国最多となり、深刻な被害をもたらした。コロナ対策が後手に回った結果、保健所の機能はパンクし、医療機関は対応に追われ、介護・障がい現場では陽性者の留め置きが常態化するなど、各現場は過酷な状況に見舞われた。新型コロナが猛威をふるう中、それぞれの現場では何が起きていたのか。その時、大阪府政や自治体の対応は。第一線でコロナ禍に立ち向かった現場の目線から、コロナ禍の行政の対応を検証し、第8波以降を見据え、必要な対策を問題提起。

【もくじ紹介】

はじめに 大阪社会保障推進協議会会長・茨木診療所所長 安達克郎

シンポジウム開始にあたって 大阪府保険医協会副理事長 井上美佐

第1章 医療、保健所、介護、保育、障がいの現場で何が起きていたか

  1.医療の現場から

    これはまさしく災害だと痛感 社会医療法人同仁会耳原総合病院院長 河原林正敏

  2.保健所の現場から

   救える命が救えなくなる 大阪府関係職員労働組合 保健師

  3.介護の現場から

   要介護者に必要な医療と支援が確保できない

    ケアマネジャー・大阪社保協介護保険対策委員長 日下部雅喜

  4.保育の現場から

    大阪府は保育に関してほぼ何もしなかった 社会福祉法人どんぐり福祉会専務理事 乾みや子

  5.障がいの現場から

    生活支援の事業が「コロナ病棟」へ 社会福祉法人コスモス常務理事 皿海みつる

第2章 何が問題なのか

〈医 療〉 感染者の急増で保健所機能、救急現場が逼迫

〈保健所〉 保健所と職員の削減が問題の根源

〈介 護〉 自立した人間だけを対象にしたコロナ対策

〈保 育〉 大阪府は保育が公的であることの認識を>

〈障がい〉 3カ月間で8500万円を超える損失

第3章 何をすべきか 対策と政策提言

〈医 療〉 医療・介護施設に対する財政支援を

〈保健所〉 10年先を見通し感染症や健康被害や災害などに備える

〈介 護〉 ケア労働者全体に大きな投資で賃金の引き上げを

〈保 育〉 自治体は責任を持てる質と量の保育所を

〈障がい〉 手立てを打たず損失の丸投げは法的に許されるのか

第4章シンポジストへの質問と補足発言

  質問に答えて

  補足発言から

おわりに 

  • 出版社 ‏ : ‎‎ 日本機関紙出版センター
  • 発売日 ‏ : ‎2023/2/10
  • 単行本 ‏ : ‎120ページ

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。