【内容情報】(出版社より)

2021年10月31日午前5時55分。
太く、短い生涯を終えた障害者/研究者/へそまがりな男がいた。

その名は、横須賀俊司。

人によって評価が異なるが、確かに分厚く生きたその「闘う」人生は、
多くの人の心と記憶に深く刻まれ、確かな影響を与えていた。

本書では、彼のライフヒストリーを柱に、
彼の障害者運動、研究、
そしてこの稀有な人物について縁の深かった人々が寄せたメッセージを多数掲載した。

また、横須賀自身が後輩の障害者たちに語った研修の内容も掲載している。

彼が残した爪痕、築き上げた人間関係、育て上げた人材、社会への期待、そしてわずかな愚痴。

横須賀俊司の「闘魂」がここに――。

■もくじ

1.障害受傷(中2)から自立生活の第一歩(大3)まで

2.学部生時代の自立生活
 自立生活(入寮)の開始
 学生生活
 大学に対する障害者支援センターの要求
  コラム:「ひねくれ者、食いしん坊、太っ腹」 角岡伸彦(フリーライター)
 「横須賀君の就職を実現する会」の作成した活動資料『共に働き生きる』
 Y君のちょっとHなお話

3.大学院時代
 大学院進学 
  コラム:「大学院生時代」 山本誠(聖隷福祉事業団 浜松学園)
 バークレー留学 
 バークレーへの留学経験をもとにまとめた論文(研究ノート)
 研究者を目指すきっかけ
 メインストリーム協会との関係
  コラム:「横須賀くんとのこと」 廉田俊二(メインストリーム協会)
 佐藤聡との出会い
  コラム:「無愛想でわがままだけど憎めない人、横須賀くんとの出会いから別れまで」 元妻(一番目) 横須賀(一木)弓子 (広島市 民病院看護師)

4.鳥取大学教員時代 
 1998年4月1日 読売新聞 「ハンデ克服 鳥取大助教授就任」
  コラム:「私にとっての横須賀俊司」 小林洋司(日本福祉大学)

5.広島での教員生活 
  コラム:県立広島女子大学横須賀ゼミ卒業生による座談会「横須賀先生との思い出」神田紗季 重村佑佳 田中涼子 林彩香(県立広島女子大学2006年度卒業生)

6.恩師について
 髙田眞治先生 
  コラム:「横須賀さん、いずれ近々」 髙田睦子(髙田眞治先生夫人)
 定藤丈弘先生
  コラム:「横須賀俊司さんの思い出」 定藤邦子(定藤丈弘先生夫人)
 杉野昭博先生 
  コラム:「横須賀俊司さんと障害学」 杉野昭博(東京都立大学)
 小笠原慶彰先生 
  コラム:「同志・横須賀俊司君へ」 小笠原慶彰(神戸女子大学)

7,横須賀俊司の想い
 闘病生活にて思うこと 
  コラム:「鬱と癌と横須賀と」 宇佐賢(メインストリーム協会)
  コラム:「自立生活と終末期」 中来田護(メインストリーム協会)
 障害者運動の展開とそれにまつわるデメリットについて
 これからの障害者運動に対するメッセージ 
  コラム:「一緒に『老いかがまり』たかった」 松岡克尚(関西学院大学)
  コラム:「横須賀さんの思い出」 三島亜紀子(社会福祉学・障害学研究者/絵本作家)

8.メインストリーム協会主催の講演会

横須賀俊司の略歴

あとがき「生涯の友、横須賀俊司へ ありがとう」 佐藤聡(DPI日本会議事務局長)

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  • 出版社 ‏ : ‎‎ Independently published
  • 発売日 ‏ : ‎2023/3/21
  • ペーパーバック ‏ : ‎188ページ

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。