【内容情報】(出版社より)
うつ病の発症・維持にかかわるものとして注目される「反すう思考(反復的な否定的思考)」だが,そのための治療法はこれまでほとんどなかった。本書は,認知行動療法の枠組みにもとづきつつ,「具体的思考」「没頭体験」「コンパッション」など,患者の情報処理スタイルに変容をもたらす方略をふんだんに盛り込んだ,反すう思考軽減のため新たな視点をもたらす治療マニュアルである。
目次
第1部 反すう――精神病理とその治療
第1 章 なぜ反すうを治療のターゲットにするのか
第2 章 反すうを理解する
第3 章 反すう焦点化認知行動療法の構成要素と基本的な考え方
第2部 反すう焦点化認知行動療法
第4 章 治療初期のアセスメント
第5 章 治療原理と目標設定
第6 章 反すうの機能分析
第7 章 介入技法の選択
第8 章 介入を行う:困難な事象とその対応
第9 章 情報処理スタイルの変容:具体的思考
第10章 情報処理スタイルの変容:没頭体験
第11章 情報処理スタイルの変容:コンパッション
第3部 反すう焦点化認知行動療法の適用と拡大
第12章 反すう焦点化認知行動療法の事例:開始から終結まで
第13章 反すう焦点化認知行動療法の応用
付録 ハンドアウト
- 出版社 : 岩崎学術出版社
- 発売日 : 2023/6/6
- 単行本(ソフトカバー) : 368ページ