【内容情報】(出版社より)
医療と福祉の境界を越えて
地域住民の小さな声にも耳を傾ける
「高齢者介護」「障がい者福祉」「外国人支援」
多様化するニーズに応える社会福祉法人の取り組み
近年、医療や福祉に求められるニーズは多様化しています。たとえば高齢者医療
においてはキュアからケアへ、つまり病気を治すことを主眼とした医療から、
生活の質の維持や精神的な満足を得たいという声に重点が置かれるようになっています。
福祉の面においても、時代の変化とともに対応すべきさまざまなニーズが生まれており、
たとえば重度障がいを抱える子どもを同年代のみんなと同じ保育園に通わせて
あげたいと思っている親御さんがいたり、言葉の壁により保育園に通えなくなった
子どもをどこかに預けたいと願う外国人労働者がいたりします。
しかしながら、医療や福祉はこうした地域住民のニーズを拾いきれていません。
このような、見逃されやすいニーズを著者は「マイクロ・ニーズ」と呼んでいます。
著者は現在、高齢者を対象としたリハビリテーション病院で理事長を務める傍ら、
地域の介護・保育事業を担う社会福祉法人の理事長も兼務し、マイクロ・ニーズに
応えるさまざまな事業を展開しています。地域に潜むニーズを現場から細かく拾い上げ、
同じ社会福祉法人で障がいのある子どもたちのサポート事業、外国人労働者の
子どもが通える保育園なども始めています。
本書では、著者が理事長を務める医療法人と社会福祉法人がこれまで取り組んできた
ことを紹介しています。日本の医療と福祉の世界に関わる全ての人たちにとって
新たな取り組みのヒントになる一冊です。
- 出版社 : 幻冬舎
- 発売日 : 2023/7/4
- 単行本(ソフトカバー) : 176ページ