Last Updated on 2025年12月18日 by 菅間 大樹
創造性を称える大賞作品
BBS大賞「たのしいプールあそび」 冨田 茉步さん

冨田茉步さんの作品「たのしいプールあそび」は、お友達とのプールでの楽しい時間を生き生きと表現しています。特別審査員の櫛野展正氏は、「青を基調としたプールに赤い帽子が映え、楽しい思い出が生き生きと伝わる作品。大胆な色彩と自由な構図が、作者の豊かな創造性を感じさせる」と評価しました。

冨田さんは「プールが好きだからこの絵を描いた。賞を取れてうれしかった」とコメントし、これからも絵を描き続ける意欲を見せました。
BBS大賞「いとことねころんで見たかしわざきの大花火」 水野 紗良さん

水野紗良さんの作品「いとことねころんで見たかしわざきの大花火」は、夏の夜空を彩る大花火の迫力と、いとことの幸せな思い出を鮮やかに描いています。櫛野氏は「夜空に上がる花火と、それを見上げる子どもたちの歓喜を鮮やかに捉えた一枚。天地が逆転したような構図が躍動感と浮遊感を生み、完成度の高い作品」と称賛しました。

水野さんは「寝転んで花火を見たら、頭の上に花火が落ちて来たように思った。とっても楽しい思い出になった」と、当時の感動を語りました。
特別審査員 櫛野展正氏が語る「表現することの大切さ」
表彰式には、特別審査員として「アーツカウンシルしずおか」チーフプログラム・ディレクターの櫛野展正氏が招かれました。櫛野氏は、知的障害者福祉施設での勤務経験や、アウトサイダー・アート専門スペース「クシノテラス」の開設など、表現せずにはいられない人々に焦点を当てた活動で知られています。講演では、ご自身のキャリアや、多様な分野とつながるアートの可能性、そして「パラレルキャリア」について語られ、「表現することの大切さ」を子どもたちに伝えました。

櫛野氏のメッセージは、障害の有無に関わらず、誰もが持つ表現の力を引き出し、多様な生き方や働き方を考えるきっかけとなるでしょう。
今後の展望
BBSは、この絵画コンクールの開催を通して、これからも子どもたちの創造力や表現力を育む場を創出し、それぞれの力を発揮するきっかけとなるよう努めていくとのことです。次回の第9回BBS絵画コンクールは、2026年3月頃より募集を開始する予定です。
関連情報
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絵画コンクール表彰式 特設ページ: https://www.bbs.co.jp/insight/2025/1225-3113131.html
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櫛野展正氏X(旧Twitter)アカウント: https://x.com/kushinon

