スポーツが持つ本質的な価値と共生社会への貢献

アーシャルデザインはこれまで、「SportsForce Master&Coach」事業を通じて、学校教育現場における教員の働き方改革や部活動の地域移行といった課題に取り組んできました。同社は、スポーツが「やり抜く力」や「共感する力」といった非認知能力、そして心身の健康を育み、人と人をつなぐ本質的な力を持っていると信じています。

近年、パラスポーツは「障害者のためのスポーツ」という枠を超え、年齢や体力に関わらず誰もが楽しめる多様性を認め合う教育ツールや、多世代をつなぐコミュニティ形成の手段として注目されています。アーシャルデザインは、この事業をきっかけに、スポーツが持つ「人を繋ぎ、社会をアップデートする力」を学校教育から地域福祉まで広範な領域へ展開し、インクルーシブな社会づくりを力強く推進していく方針です。

専門的な指導で広がるボッチャの魅力

今回の川崎市さいわい健康福祉プラザでの取り組みでは、単なる健康体操やレクリエーションではなく、「年齢を重ねても『夢中になれる』本格的なスポーツ環境の提供」に焦点が当てられました。

ボッチャ体験会の様子

「SportsForce Master&Coach」事業が持つ累計15,000回を超える指導実績と約2,000名の指導員データベースを基盤に、パラスポーツの専門知識と高齢者の身体特性に配慮した指導ができるプロフェッショナルな人材が配置されました。参加者が初めてボッチャに触れる場合でもすぐに楽しめるよう、「やりながらルールを覚える」実践型の指導や、習熟度に応じたポイント解説が工夫されました。

その結果、初対面の人同士でも自然と作戦を語り合い、一投ごとに歓声が上がる、知的な刺激と活気に満ちたコミュニティが創出されました。また、学校現場、講師団体、行政間のきめ細やかな調整を行う「伴走型支援」のノウハウを活かし、施設側と連携して安全で参加者が達成感を得られる運営体制が確立されました。

ボッチャ体験会の様子2

参加者の声にみる「知的な発見」と「高揚感」

体験会には、町会でボッチャを始めたばかりの方から初めて体験する方まで、幅広い人々が参加しました。アンケートには、以下のような喜びや発見の声が寄せられています。

  • 競技の奥深さに触れる「知的な発見」

    • 「公式ルールを改めて知る機会となり良かったです」

    • 「色々なルールがあるのだと思いました」

    • 「町会でボッチャを始めたばかりだったのでとても楽しかったです」

  • 「やりながら」で理解が深まる、実践的なアドバイス

    • 「やりながら教えてくださって分かりやすかったです」

    • 「ルールの説明が、要点を絞ってくれたので分かりやすく楽しかったです」

    • 「指導者の方の説明を聞き、良くわかりました」

  • 挑戦が生む「高揚感と確かな手応え」

    • 「とっても楽しかったです。1回勝てたことが嬉しい!」

    • 「ルールが少しずつわかるようになった」

今後の展望:スポーツを通じた持続可能なまちづくり

アーシャルデザインは、今回の高齢者施設での取り組みにとどまらず、教育現場から福祉・地域コミュニティ領域へと事業のフィールドを広げています。これは、同社が提唱する「バーティカル(垂直・特定の領域)ではなく、ホリゾンタル(水平・多領域)」な展開を体現するものです。

同社は「& Sports. More Human」を掲げ、人間の進化をスポーツで実装する会社として、子どもから高齢者まで幅広い世代がパラスポーツを通じて交流することで、年齢や障害の有無といったバリアを取り払い、多世代が豊かに暮らせる社会インフラの構築に貢献していく考えです。

また、各自治体や教育・福祉関係者からの相談にも個別に対応しており、現場ごとの課題に合わせた最適な導入方法や運営体制の提案が可能です。「部活動の地域展開」から「パラスポーツ普及」「高齢者の健康増進」まで、スポーツを起点とした『持続可能なまちづくり』を地域とともに考え、未来を創るパートナーとして、今後も全国各地での支援を強化していくとのことです。

「SportsForce Master&Coach」事業概要

SportsForce Master&Coach事業概要・実績

「SportsForce Master&Coach」事業は、スポーツ教育の未来を支える全方位伴走型スポーツ教育プラットフォームです。アーシャルデザインの広範なスポーツ人材ネットワークを基盤に、全国45自治体、年間15,000回に及ぶ指導実績を保有しています。教育現場の多様なニーズに応えるため、部活動指導員のマッチングサービスに加え、指導者研修プログラムの提供、カリキュラム開発支援、ICTを活用した指導サポートなど、様々な機能やサービスを展開しています。学校や教育機関が抱えるスポーツ教育全般の課題に対し、継続的に伴走しながら最適な解決策を共創するパートナーとなることを目指しています。

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77