「あすチャレ!スクール」とは

「あすチャレ!スクール」は、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校を対象とした出前授業です。プログラムはデモンストレーション、パラスポーツ体験、講師による講話の3部で構成され、90分間の授業を通じて、児童生徒がパラスポーツに触れ、共生社会への気づきと学びを得られるよう設計されています。現在、車いすバスケットボール、車いす陸上、ゴールボールの3種類のプログラムが提供されています。

車いすアスリートによるハンドサイクルのデモンストレーション

車いすに乗ってパラスポーツを体験する子どもたち

車いすの講師が子どもたちに語りかける様子

3,000回達成の喜びと学び

記念すべき3,000回目の授業は、茨城県の筑西市立関城西小学校で行われました。同校の野口修校長は、総合的な学習の時間で福祉をテーマに学ぶ4年生と5年生の約90人が参加したことに触れ、「障がいのあるなしにかかわらず、人にやさしく接すること、違いはあっても、みんな同じ一人の人間であるということを学んでほしい」と語りました。また、子どもたちが90分間、飽きることなく楽しそうに参加していたことに喜びを示しました。

筑西市立関城西小学校の野口修校長

3,000回目の授業を担当した永尾嘉章講師も、「素直な子どもたちに出会えたことをとてもうれしく思います」とコメント。自身の経験から、「障がいとは何か、工夫すればできることもある、あきらめずに挑戦し続けられたこと」といった価値は、スポーツだけでなく人生において大切なことだと語り、子どもたち一人ひとりの可能性を引き出すための気づきとなるよう、授業に臨んでいるとのことです。

3,000回目の授業を行った永尾嘉章講師

「あすチャレ!スクール」は、子どもたちに共生社会への理解を深めるための4つの学びを伝えています。

あすチャレ!スクールで伝えたい4つの学び

現在、「あすチャレ!スクール」には根木慎志氏、加藤正氏、神保康広氏、永尾嘉章氏、高田朋枝氏、橘貴啓氏、石原正治氏など、多くのパラアスリートが講師として在籍しています。

「あすチャレ!スクール」の詳細については、以下の公式サイトをご覧ください。
あすチャレ!スクール 公式サイト

「あすチャレ!」とパラサポの取り組み

「あすチャレ!スクール」を含む「あすチャレ!」は、日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ)が提供するDE&I教育・研修プログラムの総称です。5つのプログラムが用意されており、学校の授業だけでなく、企業、団体、自治体、大学向けの研修としても活用されています。2016年度のプログラム開始から2025年11月末までに、全国で累計6,000回開催され、62万人以上が参加しています。

あすチャレ!が提供する5つのプログラム

パラサポは「SOCIAL CHANGE with SPORTS」をスローガンに掲げ、スポーツを通じて一人ひとりの違いを認め、誰もが活躍できるDE&I社会の実現を目指しています。2015年5月の活動開始以来、パラリンピック競技団体の運営基盤強化支援、共通業務を集約する「シェアードサービス」の提供などに取り組んできました。また、2018年6月にはパラアスリートの練習環境向上や普及啓発イベントのための「日本財団パラアリーナ」をオープンし、これまでに延べ6.8万人を超えるパラアスリートが利用しています。

日本財団パラアリーナの内部

さらに、2024年4月には、運動会にインクルーシブな種目を導入することで、インクルーシブ教育の推進を目的とした新プログラム「パラサポ!インクルーシブ運動会」もスタートしています。

パラサポ!インクルーシブ運動会での車いす競技

これらの活動を通じて、パラサポはスポーツの力を活用し、より多様性を尊重する社会の実現に貢献しています。

パラサポの詳細については、以下の公式サイトをご覧ください。
日本財団パラスポーツサポートセンター 公式サイト
あすチャレ! 公式サイト
日本財団パラアリーナ 公式サイト
パラサポ!インクルーシブ運動会 公式サイト


Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77