Last Updated on 2025年12月28日 by 菅間 大樹
山根永遠選手の実使用スパイクが障がい者アートに生まれ変わる
プロサッカー選手・山根永遠選手(2025シーズンは横浜FC所属、2026シーズンからはファジアーノ岡山へ完全移籍)が実際に使用したスパイクが、就労継続支援B型事業所「アート工房クローバー」の利用者によってアート作品へと生まれ変わりました。これらの「スパイクアート」作品は、HATTRICK公式オークションにて出品され、入札が開始されています。
国内では類例が少ないとされるこの「障がい者アート×実使用スパイク×公式オークション」という取り組みは、使用済みのスポーツ用品に新たな価値を与え、スポーツの持つ感動とアートの創造性、そして就労支援による社会参加を掛け合わせることで、新しいサステナビリティの形を目指しています。この取り組みは、公開情報の範囲では同様の事例が確認されていません(2025年12月時点)。

スポーツの熱狂を工賃へ繋ぐ
このプロジェクトは、アスリートが使用し役目を終えたスパイクを廃棄するのではなく、アート作品として生まれ変わらせることを目的としています。アート工房クローバーの利用者が一足一足に心を込めて制作した“世界に一つだけ”の作品には、山根選手のサインが入り、落札者の元へ届けられます。作品の収益は、利用者の工賃として還元されるため、スポーツの熱狂が社会貢献へと繋がる温かい取り組みです。
個性豊かな3つのスパイクアート
今回出品されるスパイクアートは3点あり、それぞれに異なる想いが込められています。
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青のスパイク: 履き込まれた痕跡や風合いから、「お疲れさま」という感謝の気持ちを込めて制作されました。
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赤のスパイク: 上昇への願いを込め、力強さやスタミナのイメージとともに、“実りある花”が描かれています。
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黒のスパイク: タフさや精密さのイメージをデザインに落とし込み、見る人にワクワクを届けたいという願いが込められています。

作品の詳細や入札は、HATTRICKオークションページで確認できます。
HATTRICKオークションページ
「人の心も錆びさせない」ONEderful事業部との連携
本取り組みは、スペシャルワン株式会社が運営する「ONEderful(ワンダフル)事業部」との連携によって実現しました。ONEderful事業部は、「人の心も錆びさせない」を指針とし、地域・社会貢献を軸にスポーツを融合させ、子どもたちや障がいのある方々を対象としたインクルーシブな取り組みを目指しています。
今後の展望
現在、複数の競技のプロ選手との連携が進行しており、今後順次発表される予定です。このプロジェクトを通じて活動の輪を広げ、スポーツと福祉の新たな接点を継続的に生み出していくことが期待されています。
事業所概要
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事業所名: 就労継続支援B型 アート工房クローバー
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所在地: 〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町162-1 横浜飛栄ビル306
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TEL: 045-663-8828
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運営: 株式会社ソシアルサポート

