Last Updated on 2025年12月25日 by 菅間 大樹

イベントのハイライト

当日の対談では、デフスポーツならではのコミュニケーション方法、デフリンピックでの名場面、そして競技の裏側などが語られました。参加者からは、多くの共感と関心の声が寄せられました。

また、デフスポーツ体験プログラムでは、健常者、コーダ(CODA)、聴覚障がい者が同じフィールドでスポーツを楽しみ、自然な交流が生まれました。テニス、陸上、バスケットボール、卓球といった多様なデフスポーツが体験でき、参加者はそれぞれの違いを越えて共に汗を流しました。

バドミントンレッスン

さらに、飲食・物販・ハンドメイド体験といった出店ブースも設けられ、地域住民と参加者の間に新たなつながりが生まれました。イベント全体を通して、多様性と包摂性を体感できる一日となりました。

屋内のイベント風景

開催の目的

このイベントは、以下の3つの目的のもと開催されました。

  • ユニバーサルイベントの実現: 聴こえる・聴こえないの違いを越え、誰もが一緒に楽しめる場を創出すること。

  • 聴覚障がい者への理解促進: デフリンピックに出場・関与した選手を招き、競技とその裏側、当事者の想いを共有することで、より深い理解と関心を育むこと。

  • ユニバーサル社会の推進: 多様性を尊重し、誰もが活躍できる垣根のない地域社会の実現に寄与すること。

開催概要

  • 日時: 2025年11月29日(土)11:00〜16:30(出入り自由)

  • 会場: アイルしながわ

  • 参加費: 無料

  • 対象: どなたでも参加可能

プログラム内容

  • 11:00 開場

  • 12:00〜12:40 デフリンピック対談①(アスリートトーク)

  • 12:50〜13:50 デフスポーツ体験(テニス・陸上)

  • 14:10〜14:50 デフリンピック対談②(アスリートトーク)

  • 15:00〜16:00 デフスポーツ体験(バスケ・卓球)

  • 16:30 終了

※飲食・物販ブースはイベント開催中、常時実施されました。

ゲストアスリート

報告会には、以下のデフリンピック出場選手がゲストとして参加しました。(敬称略)

  • 宮川百合亜(デフテニス/女子ダブルス銀メダル)

  • 門脇翠(デフ陸上/男女混合4×400mリレー6位入賞[日本デフ記録]、女子4×100mリレー5位入賞)

  • 亀澤史憲(デフ卓球/男子団体銅メダル)

  • 川島真琴(デフバスケットボール/女子金メダル)

アスリート集合写真1

アスリート集合写真2

今後の展望

日本で初めて開催されたデフリンピックをきっかけに、デフスポーツへの関心と認知は大きく高まりました。ワクセル株式会社では、この盛り上がりを一過性のものにせず、今後も定期的にデフスポーツに関するイベントや交流の場を創出し、ユニバーサル社会の実現に貢献していくとのことです。

ソーシャルビジネスコミュニティ「ワクセル」について

ワクセルは、コラボレートを通じて人々に夢を与え続けるソーシャルビジネスコミュニティです。健全に学び、チャレンジし、成長し、達成し続ける人々が集まる場を創出し、さまざまな分野で活躍する著名人や経営者、クリエイターとのコラボレートを通じて、多様な取り組みやコンテンツ制作を行っています。

ワクセルの活動に関する詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77