Last Updated on 2025年12月25日 by 菅間 大樹
計画策定の背景
計画策定にあたっては、以下の3点が重要な背景として位置付けられています。
- 人口構造や地域ニーズの変化と、保健・医療・福祉連携の重要性の高まり
- 「人」が価値を生み出す時代における人材戦略の見直し
- 先行きが見通しにくい経営環境の中で求められる持続可能な運営
これらの背景を踏まえ、聖隷福祉事業団は、守るべきものと変革すべきものを明確にし、持続的な成長に向けた方向性を示しています。
4つの基本方針と主な取り組み
本計画では、以下の4つを基本方針として掲げ、具体的な課題・テーマに取り組んでいきます。
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事業:時代変化に伴う大胆な選択と、更なる質の追求
- 地域社会のニーズに応じた選択と集中を進め、事業の効率化と規模の最適化を図ります。
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組織:働きがいと成長に向けた制度の再設計
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職員のさらなる成長と組織の発展を支えるため、新しい人事制度を導入します。
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外国人やシニア層、障がい者などの多様な人材の積極的な採用を進め、背景や文化的な違いを理解した上での協働を推進し、組織力の強化を目指します。
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運営:生産性の高い運営体制の構築
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デジタル技術を活用し、業務のあり方を見直すことでサービスの質を高める取り組みを進めます。データ管理や記録の電子化を通じて、情報の正確性やタイムリーな共有を実現し、意思決定を支援します。
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職員の心身の健康を守るための取り組みも強化され、健康推進室を中心にメンタルヘルス対策を充実させ、ストレスチェックや相談体制の強化を進めます。これは、職員が安心して働ける環境を整え、質の高いサービス提供に繋がる重要な要素です。
- 財務:経営効率の向上と財務基盤の強化
理事長メッセージ
聖隷福祉事業団の青木善治理事長は、「本計画は、地域に不可欠な医療・福祉を将来にわたり支え続けるための、私たちの行動指針です。環境の変化を的確に捉え、進捗を確認しながら必要な見直しを行い、着実に取り組みます。地域に信頼され、真に価値ある存在であり続けられるよう、今後も挑戦を続けてまいります」とメッセージを寄せています。
社会福祉法人 聖隷福祉事業団 概要
聖隷福祉事業団は、1930年(昭和5年)に設立され、キリスト教精神に基づく「隣人愛」を基本理念としています。静岡県浜松市に法人本部を置き、1都7県(東京都、神奈川県、千葉県、静岡県、奈良県、兵庫県、愛媛県、鹿児島県)で208施設520事業(2025年12月時点)を展開しています。医療事業、保健事業、福祉事業、介護事業など、多岐にわたるサービスを提供し、地域社会に貢献しています。
- 社会福祉法人 聖隷福祉事業団 公式サイト:https://www.seirei.or.jp/hq/

