花屋ローランズ、障害者・就労困難者の雇用100名を突破 「憧れの仕事で働く」夢を応援

Last Updated on 2025年12月18日 by 菅間 大樹

雇用数100名突破：多様な人々が活躍するローランズ

ローランズでは、障害者手帳を持つ方に限らず、難病と向き合う方、シングルマザー、軽度疾患、LGBTQなど、就労に困難を感じる方々を積極的に採用しています。2025年12月現在、全従業員140名のうち、障害や難病と向き合うスタッフ・就労困難者の雇用数は100名を越え、これは従業員全体の約7割に相当します。

深刻化する日本の社会課題に挑む

日本社会では、障害者の雇用をめぐる課題が深刻化しています。2024年度には、解雇された障害者の数が過去最多の9,312人を記録し、その約6割が事業所の廃止によるものです。2026年には法定雇用率が2.7％に引き上げられる一方で、働きたいと願う障害者の受け皿が減少しているのが現状です。

ローランズは、障害者手帳を持たないものの日常生活に困難を感じる人々が全国に114.1万人、また就労に困難を感じる人々が約1500万人も存在するという社会課題にも着目し、障害の有無だけでなく、就労困難と向き合う方々も積極的に雇用することで、セーフティネットから漏れてしまう人々をなくすことを目指しています。

「憧れの花屋」で働く夢を叶える

2013年の創業以来、ローランズは「花屋」という多くの人にとって憧れの仕事で、障害者雇用に挑戦し続けてきました。花屋の運営だけでなく、グリーン事業やカフェ事業なども展開し、多角的な視点から働く場を創出しています。

代表の強い思いと未来への展望

ローランズ代表の福寿満希氏は、「創業期の目標であった障害者等雇用100名を突破することができ、共に歩んでくれた従業員ひとりひとりと、外部サポーターの皆様、そしてローランズの商品を手にとっていただいた皆様のおかげです」と感謝の言葉を述べています。

福寿氏は、「雇用の数だけを追い求めるのではなく『誇りをもって自分らしく働ける、質の高い雇用』の実現を目指しています」と語り、「みんなみんなみんな咲け」というスローガンに込めた願いを胸に、誰もが花咲く社会の実現に向けて邁進していく姿勢を示しています。

創業の原点：子どもたちの「働く夢」を叶えたい

ローランズの創業は、福寿氏が教育実習で特別支援学校を訪れた際、「障害と向き合う子どもたちのほとんどは働くことができません」という言葉を聞いたことが原点です。一方で、子どもたちが目を輝かせて語る「お花屋さんになりたい」「ケーキ屋さんになりたい」といった働く夢に触れ、福寿氏は「障害と向き合う子どもたちの働く夢を叶えたい」という強い思いを抱きました。そして、子どもたちの憧れの一つであった花を選び、23歳でローランズを創業しました。

創業当初は、スタッフ全員の離職や物件オーナーからの承諾が得られないなど、多くの困難に直面しました。しかし、福寿氏は「障害者が働く場所は狭くて、暗くて、遠い」というイメージを一掃し、「憧れの仕事に就く」「憧れの街で働く」という選択肢が障害者にも広がることを願い、事業を展開してきました。現在、ローランズは原宿・晴海・天王洲・自由が丘・横須賀の5拠点に広がっています。

社会全体で障害者雇用を推進する新たな挑戦

ローランズは、自社の雇用を増やすだけでなく、日本社会全体の障害者雇用に変化を起こすべく、「ウィズダイバーシティ 障害者共同雇用」を立ち上げています。これは、企業が地域の障害福祉事業者と連携し、雇用を創出する仕組みです。

ローランズの取り組みは、働く意欲のあるすべての人々が、その能力を最大限に発揮し、誇りを持って社会に参加できる未来を築くための大きな一歩と言えるでしょう。ローランズは今後も「日本で一番障害者雇用をする企業」を目指し、その挑戦は続いていきます。

ローランズの活動にご関心のある方は、ぜひ以下のリンクをご覧ください。

• ローランズ公式サイト: https://lorans.jp/

• オンラインショップ: https://lorans.shop-pro.jp/

• Instagram: https://www.instagram.com/lorans.flower/

• 採用情報: https://lorans.jp/recruit

• 業務発注・お問い合わせ: https://lorans.jp/contact