首相官邸で「ノウフク交流会」開催、大臣から高評価

政府が農業と福祉の連携を推進する一環として開催されたこの交流会には、鈴木憲和農林水産大臣、木原稔内閣官房長官、上野賢一郎厚生労働大臣らが出席しました。

ココトモファームは、自社で栽培した米を活用したバウムクーヘンなどの米粉スイーツを紹介し、試食を通じて活動を報告しました。

首相官邸での交流会の様子

製品を試食した鈴木農相からは、「どれを食べても心がこもっていて、それぞれの工夫や苦労が詰まった味だ。皆さんの頑張りに拍手を送りたい」と、温かいねぎらいの言葉が寄せられました。また、木原官房長官は「農福連携には人と人とをつなげ、地域を元気にする力がある」と指摘し、今後、特別支援学校等で農業に触れる機会を増やしていく方針が示されました。

ココトモファームの齋藤秀一代表は、交流会を糧に「働く喜びと地域の支え合いを育むことを大切にしています。全国の皆さんと学び合いながら、取り組みをさらに大きくしていきたい」と決意を新たにしました。

グランプリ受賞の背景にある「農福商工連携」

ココトモファームが「ノウフク・アワード2025」で高く評価されたのは、農業・福祉・商業・工業を融合した独自の「農福商工連携」の仕組みにあります。

1. 一貫体制による高付加価値化

自社で米を生産し(農業)、それを加工(工業)してバウムクーヘンなどのスイーツを製造し、販売(商業)まで一貫して手がけることで、製品のブランド価値と市場競争力を高めています。

稲刈り作業の様子

2. 多様な雇用形態と居場所づくり

聴覚障害者が手話で接客する「サイニングストア」の運営をはじめ、個々の特性を活かして主体的に活躍できる職場環境を実現しています。

サイニングストアの賑わい

3. 地域・異業種間の広域連携

中電ウイングなどの外部企業や行政、大学と協力し、商品開発やイベントを実施。農福連携の枠を超えた地域共生モデルを創出しています。

イベントでの集合写真

「誰ひとり取り残さない居場所づくり」を目指すココトモファーム

ココトモファームは「誰ひとり取り残さない居場所づくり」をコンセプトに、令和元年から農福連携を開始しました。

  • 多様な雇用の創出: 農業、製造、販売の複数業務を用意し、障害のある方が自身の特性に合った仕事を選べる環境を整備。施設外就労からの正規社員登用も積極的に行われています。
  • 革新的な店舗運営: 聴覚障害者が主体となって手話で接客する「サイニングストア」を展開しています。
  • 高付加価値化の実現: 農業・加工・販売の一貫体制(農福商工連携)により、米のブランド価値を高め、安定した収益構造を構築しています。
  • 地域共生: 「ココトモフェスティバル」などのイベント開催や、地元企業との異業種連携を通じ、地域交流を拡大しています。

バウムクーヘンの製造工程

関連情報

会社概要

社名:株式会社ココトモファーム
所在地:〒484-0081 愛知県犬山市犬山上り屋6-11
代表者:齋藤秀一
TEL: 0568-54-4717
FAX: 0568-54-4718
創業:2019年
事業内容:犬山市認定農業者 水稲栽培、グルテンフリーバウムクーヘンの製造•販売、農福連携事業
認証等:認定農業者、GGAP認証取得
ホームページ:

ココトモファームのSNS

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77