Last Updated on 2023年5月1日 by 菅間 大樹
デジタルアートとセンサーを活用するリハビリツール「デジリハ」を開発する株式会社デジリハは、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社、鎌倉投信株式会社、パラマウントベット株式会社からプレシリーズAラウンドにおいて第三者割当増資により1億円超の資金調達を実施しました。
開発・人材強化を通じ、全ての人の「リハビリを、アソビに。」(以下、プレスリリースより)
株式会社デジリハはデジタルアートとセンシングシステムを活用したリハビリツール「Digital Interactive Rehabilitation System(デジリハ)」の開発・普及を行っています。ゲーミフィケーションを活用したアプリを通じて、リハビリにおけるモチベーションや継続性の向上に寄与。さらにユーザーの多様な運動をセンサーによって検知・定量化することによって、運動学習や認知機能の発達促進や質の高い医療福祉及び教育サービスの提供へ繋げます。現在ハンドトラッキング、ウェアラブル加速度計、測域センサーや視線入力センサー等が利用可能。実際に障害児を育てる当事者家族・リハビリ専門職を中心に構成されたチームメンバーと、障害児者や高齢者などリハビリを必要とする人々がより主体的かつ効果的に活動に取り組めるサービスを提供しています。
資金調達の背景と目的:データベースやアプリケーション、センサーの開発強化
デジリハは現在プラットフォーム「デジリハBASE」に30本以上のアプリをアップロード。調査研究の結果を活かし、日々アップデートを継続しています。ユーザーのプレイ履歴やセンサーデータを記録し、分析に活用できるダッシュボードも開発が進み、さらに2022年度には国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成を受け、重度障害をもつユーザー向けのオリジナルセンサーを開発開始するなど、精力的に事業を推進しています。
本資金調達では、主に以下の点に力をいれ開発を強化していきます。
- より個別性の高いユーザーのニーズに応えるカスタマイズ性の高いアプリ開発
- センサーやプレイデータを基に、障害児者の活動を定量化・可視化することのできるデータベース管理システムとダッシュボードの構築
- 重度障害をもつユーザーの認知特性に合わせて適切な難易度の課題を提供するAIシステムの開発
資金調達の背景と目的:人材強化によるさらなる普及
設立より2年を経て、リハビリのDXを目指すデジリハはさらに大きく展開しています。ユーザー数は全国で30施設を越え、放課後等デイサービス・特別支援学校等の障害児福祉や教育に関わる施設の他、リハビリ専門病院や成人障害者向け通所施設、リハビリ専門職養成校など幅広く、その輪が拡大しました。
ユーザーコミュニティも発展中で、毎月の勉強会や取り組みの共有などを精力的に実施しています。ユーザー様から学び、さらにプロダクトを強化・発展していきます。
本資金調達では、主に以下の点に力をいれ人材強化をしていきます。
- 障害児医療及び福祉領域に留まらない、医療福祉領域全般でのさらなる普及のためのセールス担当採用
- より多くのターゲット事業所の認知度拡大を目指したマーケティング強化
- プロダクトマーケットフィット(PMF)を強化し、ユーザーの課題解決により適したプロダクトの開発が可能とするカスタマーサクセス担当採用
上記のニーズを達成するため、デジリハは本ラウンドに参画いただいた投資家の皆様、そして導入事業所様とともに、開発強化・市場拡大を続けてまいります。
資金調達概要
調達金額:1億500万円
調達方法:第三者割当増資
引受先(順不同):
・フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(信州スタートアップ・承継支援ファンド、東日本銀行地域企業活性化ファンド、かんしん事業承継&未来ファンド GP)
・鎌倉投信株式会社(創発の莟1号投資事業有限責任組合)
・パラマウントベット株式会社(PARAMOUNT BED-SBI Healthcare Fund1号)
会社概要
会社名:株式会社デジリハ
所在地:
〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋1丁目36番6号三茶林ビル203号室(本部)
〒399-0211 長野県諏訪郡富士見町富士見3785-3 富士見 森のオフィス(長野支社)
代表取締役:岡勇樹
設立:2021年4月1日
HP:https://www.digireha.com/
お問い合わせ:info@digireha.com