Last Updated on 2024年10月10日 by 菅間 大樹
LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社が、障がい者雇用推進のための専門組織を新たに発足させました。この組織は、個々の障がい特性や部署ごとの受け入れ課題に応じたインフラの適正化と定着支援を担います。
多様な特性を持つ社員たちが幅広い業務で活躍できる環境を目指す
現在、同社の障がい者雇用率は2.8%に達し、多様な社員がバックオフィス部門を中心に活躍しています。しかし、100種類以上ある多様な業務に対応するため、サービス運営現場への雇用範囲拡大を目指していました。この過程で、個々の特性に合わせた環境整備や、受け入れ部署側の不安解消が課題となっていました。
新設された専門組織は、これらの課題に対応するため、以下の役割を担います:
- 部署ごとの業務内容や障がい特性に応じたITインフラの整備・改修
- 障がい者雇用社員の採用、メンタリング、体調管理、コミュニケーション支援
この組織は社内委託制度として機能し、各部署は専門組織を通じて最小限の業務依頼から始めることができます。また、依頼部署ごとに専門組織の社員がサポーターとして配属されます。
同社はこれまでも、障がい者雇用社員の働きやすさ改善のためのインフラ整備に取り組んできました。その一例が、AI-OCRを活用した「AI音声読み上げツール」の導入です。このツールは、従来の音声読み上げツールの課題であった画像の読み上げや互換性の問題を解決し、視覚障がいを持つ社員の業務をサポートしています。
さらに、同社の障がい者雇用部署は、LINEスタンプの審査業務やLINEサービスの投稿パトロール業務におけるAIフィルター、個人情報を自動マスキングするAIシステムなど、革新的なAIツールの企画・導入も行っています。これらのツールは、オペレーターの経験値に依存せず高精度な業務遂行を可能にし、また不必要な個人情報に触れずにカスタマーサポートを行える環境を構築しています。
LINEヤフーコミュニケーションズは、この新しい専門組織を通じて、障がい者雇用の促進と定着支援を継続的に行い、障がいの有無に関わらず多様な社員が活躍できる企業を目指しています。この取り組みは、ダイバーシティ推進の一環として、サービスや企業の成長に不可欠な人材の多様性確保に貢献することが期待されています。
会社概要
社名:LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社
本社所在地:福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-1 JRJP博多ビル12F
代表者: 表取締役社長CEO 鈴木 優輔
資本金:490百万円(2024年4月時点)
設立日:2013年11月18日
社員数:1,650名(2024年4月時点、LINEヤフーからの出向社員含む)
関連拠点:LINEヤフー株式会社 八戸センター、紀尾井町オフィス、高知センター、北九州センター、大分センター、那覇センターなど
主な事業内容:LINEヤフーが展開するサービスの運営・カスタマーサポート・クリエイティブ・事業企画など
Web URL:https://lycomm.co.jp/