Last Updated on 2024年10月2日 by 菅間 大樹

2025年11月15日から11月26日までの12日間にわたって「東京2025デフリンピック」が開催されます。日本初開催となる同大会の開催期間に合わせた11月15日(水曜日)~26日(日曜日)の期間限定で、東京・原宿に、デジタル技術を活用して言語を“見える”化し、きこえる・きこえないに関わらず誰もがつながることができるコンセプトカフェ『みるカフェ』オープンします。

1 『みるカフェ』について

 『みるカフェ』は、音声などの言語を文字に変えて“見える”化する技術を活用し、きこえる・きこえないに関わらず、誰もが快適にコミュニケーションできる環境づくり、そしてその体験を通して共生社会への理解を促すことを目的としたコンセプトカフェです。カフェでは、入店から注文、スタッフとの交流、会計まで、デジタル技術を活用し、聴覚障害者(きこえないスタッフ)と円滑なコミュニケーションを図ることができます。

 カフェでは、音声又はキーボードで入力した内容を透明ディスプレイ上に表示できる技術や、スマートフォンやタブレット上で音声のテキスト変換、手書き文字の表示が可能な技術、手話をテキストに変換する技術などのデジタル技術を通して、きこえないスタッフを含む店舗スタッフとのコミュニケーションを体験いただけます。

 また店内では、門秀彦さん※による『TALKING HANDS』というコンセプトで手話をモチーフにしたポップアートの展示や、過去のデフリンピック映像の放映、触ってわかるデフエンブレムモニュメント、手話絵本の展示などを行い、デフの世界に触れるきっかけとなる情報を多面的に発信していきます。

※門秀彦(かどひでひこ):ろう者の両親をもち、音声言語や手話では伝えきれない

 思いを表現するため、幼少期から絵を描き始める。手話をモチーフにした手話アー

 ト作品を数多く発表しており、アニメーション、お菓子のパッケージ、飲食店の店

 内アート、ホテルルームプロデュースを手掛けるなど活動が多岐に渡る。

2 実施概要

■ 実施期間: 2023年11月15日(水曜日)~26日(日曜日)

■ 営業時間: 11:00~20:00

■ 場  所: ECO FARM CAFE 632

       〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目32−10 ピアザアネックス 1F

■ メニュー: 豊富なデザートのほか自家製パン、自社農園野菜、自慢は自家焙煎コーヒー

3 カフェで体験できる主なデジタル技術

4 その他の取組

■ 都庁舎ライトアップ

 11月15日(水曜日)~26日(日曜日) 17:00~19:00に、デフリンピックのロゴを

イメージした赤・青・黄・緑の4色にライトアップします。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77