Last Updated on 2025年12月24日 by 菅間 大樹
就労継続支援B型事業所立ち上げの背景
NPO法人ReverVの代表である中島大樹氏は、VTuber陽色しなとしても活動しています。長年の福祉職としての経験から、制度や福祉サービスに繋がることが難しい人々が多く存在することを感じてきました。匿名性の高いオンライン相談の有効性を実感する一方で、信頼性の確保という課題に直面。そこで着目したのがVTuberの存在でした。
VTuberとしての活動を通じて、障害や引きこもり状態にある方々の居場所を提供してきた経験から、オンラインでの支援には限界があると感じた中島氏は、リアルな就労支援へと繋げるため、就労継続支援B型事業所の設立を決意しました。
VTuber×就労支援とは
この新しい就労継続支援B型事業所では、VTuberという存在が匿名性を保ちつつ、利用者に信頼される存在としてオンラインでの繋がりを築き、そこからリアルな就労支援へと繋げていきます。これにより、従来の就労支援ではアプローチが難しかった引きこもり状態にある方々にも、支援のきっかけを提供することを目指しています。
障害がある方にとって、体調や特性に合わせた無理のない継続的な就労の場は不足しがちです。ReverVでは、デジタル・クリエイティブ領域に注目。この分野は作業の切り出しや在宅・分散型の働き方との親和性が高く、適切な支援と環境があれば、利用者の強みを活かせる可能性を秘めていると考えられています。福祉とエンターテインメント・クリエイティブを融合させ、利用者が「つくる側」になれる支援設計に取り組んでいきます。
クラウドファンディングの概要
就労継続支援B型事業所の内装費用や利用者が使用するパソコンなどの設備費用を募るため、クラウドファンディングが実施されています。
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プロジェクト名: 兵庫県でVTuberを活用した就労継続支援B型事業所を設立したい!
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実施期間: 2025年12月25日~2026年1月31日
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受付窓口: クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」
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目標金額: 1,000,000円
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返礼品: オリジナルグッズ(アクスタ、文房具等)、動画編集チケット、オープニングパーティー参加券、広告掲載、陽色しなオンライン講演など

ReverV代表理事 中島大樹氏のコメント
中島大樹氏は、20年以上福祉職として働き、もっと早く福祉制度に繋がることができていればという悔しい思いを抱えてきたと語っています。その解決策の一つとしてVTuber活動と今回の就労継続支援B型事業を挙げており、生きづらさを感じて社会に繋がることができなかった人々をサポートし、自立へと導くことを目指しています。クラウドファンディングの成功がこの目標達成に不可欠であるとし、温かい支援を呼びかけています。
NPO法人ReverVについて
NPO法人ReverVは、VTuberが生きづらさを抱える方々のオンラインの居場所を作る「V福祉プロジェクト」の姉妹団体として、2025年10月1日に設立されました。「ReverV」という名称には、リアルとバーチャルを持続的に繋げ、情熱や活力を取り戻していくという意味が込められています。
今後は、就労継続支援B型事業を皮切りに、バーチャルとリアルを行き来しながら、生きづらさを抱える方々に対して多様なアプローチを展開していく予定です。
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社名: 特定非営利活動法人ReverV
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本社所在地: 兵庫県西宮市甲陽園本庄町46番1
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代表理事: 中島大樹
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事業内容: 障害福祉サービス
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設立: 2025年10月1日
NPO法人ReverVの新たな挑戦は、デジタル技術と福祉を融合させ、より多くの人々が自分らしく生きられる社会の実現に向けた一歩となるでしょう。この取り組みへの支援が、未来の可能性を広げることへと繋がります。

