Last Updated on 2021年3月4日 by 今井 靖之
息遣いや動きから相手の出方を察知 一瞬の大技
競技概要
パラリンピックの柔道は視覚障がい者だけで行われます。陸上競技や水泳のような障がいの程度に応じたクラス分けはなく、オリンピックと同様に男女別・体重別の階級制で行われます。アイマスクなどは使わず、全盲や弱視など見え方の異なる選手同士でも、そのまま対戦します。
両選手が互いに相手の襟と袖をつかみ、組み合った状態から「はじめ」となります。組み手争いがないため、試合開始直後から一本狙いの大技が繰り出されることが多く、迫力のある試合が繰り広げられます。
ルール
両選手が互いの襟と袖を決められた位置でつかみ、組んだ状態から試合が始まるというルール。最初の組み方には手の位置などに細かい規定があり、一度組み合ったら、主審が「はじめ」を宣告するまでそのまま待つ。動けば、「指導」が与えられる。
途中で両手が離れた場合は、「待て」がかかり、選手は組んだ状態に戻される。故意や不注意の場合には場外指導が与えられるが、オリンピックに比べて緩やかに適用されている。主審は選手が場外に近づいたら、畳の中央付近から「場外、場外」と声を出すことで選手に正しい方向を知らせる。もし場外に出た場合は、中央に戻って組み直しとなる。
コーチは試合中、コーチ席から選手に指示を与えることが認められているのも、オリンピックの柔道とは違う点。選手の目の代わりとなり、視覚からの情報を補うようなコーチングを行ってもよい。
種目
60kg級(男子)
66kg級(男子)
73kg級(男子)
81kg級(男子)
90kg級(男子)
100kg級(男子)
100kg超級(男子)
48kg級(女子)
52kg級(女子)
57kg級(女子)
63kg級(女子)
70kg級(女子)
70kg超級(女子)
対象障がい
視覚障がい
東京2020パラリンピック情報
日程:2021年8月27日(金)〜8月29日(日)
会場:日本武道館