「特例子会社」ってよく聞くけれど「一般企業や障害者雇用と何が違うの?」「どんな仕事をするの?」「どうすれば就職できるの?」など疑問に思ったことありませんか?
そんな特例子会社について寄せられる質問や、特例子会社で働くメリットデメリットまで紹介してきます。
障害や病気のある方で、転職や就職を考えている方は、ぜひ今後の仕事探しの1つ選択肢としてご覧ください。
目次
- 特例子会社とは
- 特例子会社の様子
- 特例子会社と障害者雇用枠の違い
- 特例子会社の求人情報の見つけ方
- まとめ
1.特例子会社とは
「特例子会社」とは、「障害者の雇用の促進及び安定を図るため、事業主が障害者の雇用に特別の配慮をした子会社」で、厚生労働大臣から認定を受けた会社を指します。
特例子会社を設立すると、そこで雇用する全従業員は事業主である親会社の雇用であるとみなされ、雇用率を算定する際には親会社と同一の事業所として取り扱われます。
つまり「特例子会社」は障害者が働く会社として設立された会社で、障害者が働きやすいように、施設面、仕事内容、就業規則などへの配慮やサポートを手厚くしています。そのため一般企業に比べると、障害者の働きやすい環境が整っているといえるでしょう。
また「特例子会社」で働く従業員は、親会社の法定雇用率を算定する際に加えることができます。
では、障害のある方が多く働く特例子会社は、一般企業と何が違うのでしょうか?
昇進昇格などキャリアップはできるのでしょうか?
給料はどれぐらいもらえるのでしょうか?
特例子会社の取り組みとともに、その様子をみてみましょう。
2.特例子会社の様子
ここからは、特例子会社の取り組みを具体的に取り上げながら、職場の様子をお伝えします。 現在、全国には517社の特例子会社(2019年6月現在)があります。所在地や親会社などが掲載された一覧はこちらをご覧ください。
それぞれ業種、業界、規模も異なります。様々な角度からその様子をみてみましょう。
2-1 精神障害者の職場定着を促進している特例子会社
2018年4月1日から障害者雇用義務の対象が、身体障害者、知的障害者に精神障害者が加わりました。それに伴い、精神障害者の雇用を積極的に行う企業も増えています。
ただ、身体障害や知的障害とは障害の特徴が異なるため、新たなサポート体制が必要になります。その精神障害者に向けたサポート体制の構築を積極的に行っている特例子会社を紹介します。
■NTTクラルティ株式会社
東京都武蔵野市にあるNTTクラルティ株式会社は、情報サービス業を行う従業員数404人の特例子会社です。うち304人の従業員は障害のある方です。
障害種別の内訳は以下の通りです。
・身体障害者 177人 ・知的障害者 53人 ・精神障害者 74人 |
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