ある状況に対し行き過ぎた不安を感じ、体も心も緊張してしまう不安障害を抱える方にとって、仕事や復職、転職を考えることは、さらに大きな不安を感じてしまうかもしれません。
例えば「急に仕事に行けなくなったら…」「自分の状況を理解してもらえるだろうか…」「続けて働くことができるだろうか…」このような悩みで不安になることはありませんか?
このコラムでは、不安障害のある方が、自分に合った働き方を実現するための仕事選びのポイントをまとめました。
実際に不安障害を抱えながら働いている方から寄せられたアンケート結果をもとに、仕事探しの方法や始め方、仕事に就いてからの注意点やアドバイスを紹介していきます。不安障害を改善しながら働くためのヒントにしてみてください。
目次
- 不安障害とは
- 不安障害になりやすい職場とは?
- 不安障害を発症したことで生じた仕事での悩み
- 不安障害の方が感じる働きやすい職場とは
- 不安障害をオープンにするかクローズにするか
- 面接のポイント
- 不安障害を抱えながらでも働きやすい企業
- 理想の企業を探すために
- 入社後に心がけたこと
- まとめ
- 最後に
1.不安障害とは
元々正常な反応であるはずの不安が、日常生活にも支障を来たすほど強く長く続いたり頻繁に起こるようになり、それと共に動悸や呼吸困難、めまい、不眠、イライラなどの不安発作(パニック発作)が起こることをいいます。 不安障害には、社会性不安障害、全般性不安障害、パニック障害、心的外傷後ストレス症候群(PTSD)など、いろいろな症状が含まれます。また障害が起こる周期や時間、強さも様々です。 原因として、ストレスに対する反応が不適切な場合や、遺伝・体の異常や薬の使用などが考えられています。 症状は個人差が大きく、また精神的な障害との区別も必要なので、治療は個々の患者の症状を基にして実施されます。治療法も、薬物療法や認知療法・行動療法などそれぞれ異なるため、専門医の診断が必要です。 |
仕事を始めたばかりの時は、慣れない環境から誰でも緊張することはあるでしょう。ただ、業務内容や職場の雰囲気により、過度に緊張してしまうことやそのことで出社をためらってしまったときは、仕事に対して何らかのストレスを感じているのかもしれません。
二次的な疾患に繋がらないためにも、またその症状を緩和していくためにも、その原因を知ることは大切です。
2.不安障害になりやすい職場とは?
ではまず、みなさんどのような職場で働いていて、不安障害を発症したのでしょうか? もちろん、仕事だけが原因になるわけではありませんが、引き金となる要因はありそうです。
大きく分けると以下の4つに分けられました。
1、仕事量が多い、激務 2、上司や周囲の方とあわない、人間関係への不満 3、給料への不満 4、企業の体制への不満 |
アンケートに届いたコメントと共に具体的な内容を見てみましょう。
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