Last Updated on 2023年7月16日 by 菅間 大樹
不安障害を抱えながら仕事している方の中には、うまく付き合いながら理想の職場で働いている方もいらっしゃれば、悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
例えば、電車などに乗るのが苦痛、電話対応ができない、常に緊張や不安を感じて疲れてしまうなど、疾患による特有の悩みを感じることはありませんか?
そんなときは、同じように不安障害を抱えながら仕事をしている方々の声に耳を傾けてみませんか?今回のコラムでは280人の不安障害の方の体験談をもとに、
・どのようなことに悩み、どのように解決しているのか
・仕事探しはどのように行ったのか
といったアドバイスをご紹介していきます。
仕事との向き合い方や職場について悩むことや不安に感じることがある方は、ぜひ寄せられた声を、解決のヒントとして役立ていただけますと幸いです。
これから就職や転職を考えている方のお役に少しでも立てれば幸いです。
目次
- 不安障害とは
- 不安障害の特性による仕事の悩みと対策
- 不安障害の方が職場で抱える悩みとその対策
- 不安障害の方が周囲に知っていてほしいこと、伝えていること
- 転職や就活では不安障害をオープンにするかクローズにするか
- 不安障害の方におすすめの企業・業界・職種
- 求人の見つけ方
- 企業情報の集め方
- 最後に
1.不安障害とは
元々正常な反応であるはずの不安が、日常生活にも支障を来たすほど強く長く続いたり頻繁に起こるようになり、それと共に動悸や呼吸困難、めまい、不眠、イライラなどの不安発作(パニック発作)が起こることをいいます。 不安障害には、社会性不安障害、全般性不安障害、パニック障害、心的外傷後ストレス症候群(PTSD)など、いろいろな症状が含まれます。また障害が起こる周期や時間、強さも様々です。 原因として、ストレスに対する反応が不適切な場合や、遺伝・体の異常や薬の使用などが考えられています。 症状は個人差が大きく、また精神的な障害との区別も必要なので、治療は個々の患者の症状を基にして実施されます。治療法も、薬物療法や認知療法・行動療法などそれぞれ異なるため、専門医の診断が必要です。 参考:参考:厚生労働省「e-ヘルスネット」 |
仕事を始めたばかりの時は、慣れない環境から誰でも緊張することはあるでしょう。ただ、業務内容や職場の雰囲気により、過度に緊張してしまうことやそのことで出社をためらってしまったときは、仕事に対して何らかのストレスを感じているのかもしれません。
2.不安障害の特性による仕事の悩みと対策
不安障害のある方は、仕事をするうえでどのような悩みを抱えているのでしょうか。不安障害は、その症状の程度も、その症状が出る場面も一人ひとり異なります。しかし、体験談に寄せられた仕事の悩みを見ていくと、いくつか共通するものがありました。
【不安障害による仕事の悩み、その傾向】 ・人混みや閉鎖的な空間に人と一緒にいることが苦手という悩み ・対人場面において過度な緊張を感じる悩み ・体調を崩しやすい悩み |
こうした悩みについて、不安障害を抱えながら仕事をしている方々はどのように対応しているのでしょうか。具体的な悩みの内容とその対策方法について、体験談に寄せられたコメントを見ていきましょう。
続きは
へ。