Last Updated on 2024年9月4日 by 菅間 大樹
発達障害のあなたは、仕事をする時に「苦手だな」「できれば避けたいな」と思うことはありますか?
このコラムは、苦手なことを少し「できるかも」に変えるためのヒントを紹介していきます。
今回のテーマはコミュニケーション&会話の方法。
どのような仕事でもコミュニケーションを必要とする場が出てきますが、
・どうやって会話をすればよいの
・会話が続かなかったらどうしよう
という不安から会話に踏み出せなくて、仕事がしづらいと感じることはありませんか?
そんな時は、ちょっとしたコツを知ることで、一歩前へ踏み出せるかもしれません。
周りの発達障害のある方は、どんな風に会話をしているのでしょうか?
ここでは、当事者に教えてもらったおすすめの解決法をご紹介していきます。
シリーズ化したコラムで、色々な方法をご紹介しますので、自分に合いそうな方法を試してみてください。
目次
- 悩み「会話が続かない」
- 対策1:「ありがとう」と「ほめる」で会話を乗り切る
- 対策2:「同意」しておく
- 対策3:「苦労」と「努力」に理解を示して「共感」する
- 事例
悩み「会話が続かない」
【今回の悩み】
“ 人と話すのがちょっと苦手です。雑談していても、相手の話にどう返したらいいかわからないのです。口ごもってしまったり、話題が続かなかったり。上手にコミュニケーションをとるには、どうしたらいいでしょう? ” |
対策1:「ありがとう」と「ほめる」で会話を乗り切る
ポジティブなワードは、コミュニケーションの不器用さを隠してくれます。話すことや、相手の意思をくみ取るのが苦手だったとしても大丈夫。「ありがとうございます」と「ほめる」この2つを心がけるだけで、ほとんどはうまくやれます。
相手を「気持ちよくさせる」ことは、コミュニケーションおいて万能です。上手にほめることで、結果的に自分にとっていいように回っていきます。
対策1-1.「ありがとう」と「ほめる」を身につけるコツ
・あたりまえのことにこそ、「ありがとうございます」を言う
仕事のやり方を教えてもらったり、資料をコピーしてもらったり。
職場での「あたりまえ」にも、「ありがとうございます」と言えるようにしましょう。それだけで、人間関係はかなりうまくいったりします。「お礼」をしておくと、良いことだらけです。
・嘘はつかない
嘘をついてほめると、伝わってしまいます。だから、嘘をついてまでほめようとする必要はありません。ただ、「なるべくいいところを見つけたい」という気持ちで、相手と接することは重要です。
・興味のない話題でも、相手の「すごい」をほめてあげる
自分が興味のないことを、自慢してくる人もいるかもしれません。
例えば「家を買った」だとか「車を買った」だとか、そういう話題についていけないこともありますよね。「すごい」の価値観はそれぞれ違います。だけど相手自身が「すごい」と思っていることを達成しているのであれば、それを認めてあげるのもひとつの方法。あなたの「すごい」とは少し違うかもしれません。けれど、その人にとっては「すごい」こと。なので、その部分でほめてあげればいいのです。
・「○○と比べてすごい」の使い手になる
「すごい」というのは、比較の話です。「○○より優れている」から「すごい」。「何と比べて」すごいのかを使いこなすことで、ほめ上手になれます。
いちばん簡単なほめ方は「自分」を基準にして、「私より○○ができて、すごい」というスタイル。このとき注意したいのは、過度に自分のことを低くしすぎないしないこと。ほめられた相手も、喜びづらくなってしまうからです。
また「自分」以外の「すごい」の基準として、「年齢に対して」「業界の中で」「社会一般的に見て」などがあります。
「若いのに、こんな仕事を担当してすごい!」とか、「業界の中で、トップ層で活躍されていてすごい!」とかです。
これらの「起点」をうまく使うことで、「すごい」のバリエーションはかなり広がります。
対策2:「同意」しておく
何気ない雑談では「同意」をしておけば大丈夫。
「そうなんですね」や「そうですね」でコミュニケーションはスムーズに。
中身が重要ではない雑談においては、「不同意」や「否定」は前提とされていません。「議論」と「雑談」が別であることは知っておきましょう。
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