腎機能に障害を抱えている腎臓病の方の中には、人工透析などの治療をしながら仕事を続けている方もいらっしゃれば、仕事ができないという不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
透析のための定期的な通院の時間が必要になることや、免疫力が低下しているため感染対策に注意を払わなければならないなど、腎臓病による特有の悩みもあることと思います。
そんなときは、同じように腎機能に障害を抱えながら仕事をしている方々の声に耳を傾けてみませんか?今回のコラムでは98人の口コミをもとに
・どのようなことに悩み、どのように解決しているのか
・仕事探しはどのように行ったのか
といったアドバイスをご紹介していきます。
仕事との向き合い方や働き方など、不安に感じることがある方は、ぜひ寄せられた声を、解決のヒントとしていただけますと幸いです。
目次
- 腎機能障害、腎臓病とは
- 腎機能障害の特性による仕事の悩みと対策
- 腎機能障害がある方が職場で抱える悩みとその対策
- 転職や就活では腎機能障害をオープンにするかクローズにするか
- 転職や就活の参考に、腎機能障害のある方におすすめの企業
- 求人の見つけ方
- 企業情報の集め方
- 最後に
1.腎機能障害、腎臓病とは
腎臓病にはとても多くの種類の病気があり、それぞれ症状や経過が異なります。また、治療方法や処方される薬にも違いがあります。病気の種類によって診療科も異なるので注意が必要です。 腎臓病を大きく分類すると、腎炎、ネフローゼ症候群や慢性腎不全などの腎臓内科や小児科で扱う病気と、腎癌や腎結石などの泌尿器科で扱う病気に分けられます。また、両方の科にまたがる、例えば嚢胞腎や腎盂腎炎などもあります。どの種類の病気かは、検査によって原因を突き止める必要があります。腎臓病といっても、全く性質の異なる病気があることを理解することが大切です。 |
▼参考:全腎協「腎臓病について」
腎臓病といっても症状やその治療法は異なります。また食事や生活習慣など気を付けるべき点もそれにより異なりますので、仕事をする上で注意すべき点や不安に感じる点も様々だと思います。
ご自身の症状に合わせた働き方が見つけられるように、ご自身に当てはまる悩み事と照らし合わせながら、その解決策をご覧ください。
2.腎機能障害の特性による仕事の悩みと対策
先にも述べたように腎機能障害をお持ちの方の症状の程度は様々です。しかし、障害の特性による仕事の悩みに焦点を当てて口コミをみていくと、いくつか共通する仕事の悩みがあることがうかがえました。
【腎機能障害による仕事の悩み、その傾向】 ・疲れやすい ・免疫力が低下しているため、感染症に注意が必要 |
腎機能障害を抱えながら仕事をしている方々から寄せられた口コミをもとに、これらの悩みの具体的な内容と、その対応策や工夫についてみていきましょう。
2-1.疲れやすいという悩みとその対応策
腎機能が低下した状態では、貧血や尿毒症状など、様々な理由において疲れやすくなったり、だるさを感じやすくなったりします。こうした特性を持ちながら仕事をしている方には、どのような悩みがあるのでしょうか。口コミをもとに、仕事での悩みについてみていきましょう。
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