岐阜市に新風!「インテリアを選べる」障がい者グループホームが国内初登場

2026年4月1日、岐阜市洞に障がい者グループホーム「ゆいまちとひとり 岐阜洞」が正式に開設されました。この施設は、複数のインテリアスタイルから入居者が部屋を選べるサービスを提供しており、自社調査によると国内初の試み(2026年3月現在)として注目されています。中部経済新聞にも掲載され、その革新的な取り組みが広く認知されています。

複数の部屋のインテリアデザインをコラージュ

「8050問題」と「住まいの選択肢」障がいのある方の自立を阻む社会課題

厚生労働省の調査によると、精神障害者保健福祉手帳の所持者は全国で154万人を超え、5年連続で年間10万人ペースで増加しています。統合失調症やうつ病、発達障害など、日常生活に困難を抱える方が増える一方で、住まいの選択肢は限られているのが現状です。

また、親が80代、子どもが50代となる「8050問題」は深刻化しており、障がいのある子どもを持つ親からは「子どもが自立できる住まい」を求める声が強まっています。しかし、従来の障がい者グループホームは共同生活を前提としたものが多く、「一人で暮らしたい」「好みの部屋に住みたい」といった個別のニーズに応えきれていませんでした。

「ゆいまちとひとり 岐阜洞」が提案する、自分らしい暮らしのカタチ

このような社会的な課題に応えるため、優しい街と株式会社は、不動産会社経営の知見を活かし、既存のアパートを改修して【国内初のモデル】となる障がい者グループホームを誕生させました。ここでは、入居を希望する方が自分らしい暮らしを実現できるよう、様々な配慮がなされています。

完全個室でプライベートを確保

「ゆいまちとひとり 岐阜洞」では、全室が完全個室の一人暮らし向けとなっており、共同生活が苦手な方も安心して暮らせる環境が提供されています。プライバシーが確保されつつ、夜間支援を含む必要な生活支援も同時に受けられるため、安心して日々の生活を送ることができます。

経済的負担を軽減する家賃9,900円から

家賃は自己負担額9,900円からと、業界最安値水準を実現しています。さらに、家具・家電が備え付けられているため、初期費用を大幅に抑えることが可能です。これにより、経済的な理由で一人暮らしを諦めていた方々にも、新たな選択肢が広がります。

選べる3種類のインテリアスタイル

この施設の最大の特徴の一つは、入居者が自分の好みに合わせて部屋のインテリアを選べる点です。和室、洋室、そして女性向けのピンクの家具や鏡台が揃った部屋など、3種類のスタイルから選択できます。これにより、まるで自分の家のように愛着を持って暮らすことができるでしょう。

和モダンな寝室

シンプルでモダンな洋室

ピンクを基調とした可愛らしい寝室

安心の体験入居制度と生活支援

入居前に実際の生活を体験できる体験入居制度も設けられています。これにより、入居後のミスマッチを防ぎ、より安心して新しい生活を始めることができます。詳細や体験入居の申し込みは以下のリンクからご確認ください。

アパート外観

利用者や支援者からの期待の声

2026年3月に行われた現場内覧会では、訪れた方々から多くの期待の声が寄せられました。

  • 「静かな環境で、本当に住みやすそうだと感じました。」(利用者男性)

  • 「家具・家電がすべて揃っているのはとてもありがたいです。生活のスタートがしやすい。」(相談支援専門員)

  • 「こんなにかわいい部屋を選べるなんて思っていませんでした。ここに住みたいと思いました。」(利用者女性)

これらの声は、「ゆいまちとひとり 岐阜洞」が提供する新しい暮らしの価値を物語っています。

「ゆいまちとひとり 岐阜洞」施設概要

「ゆいまちとひとり 岐阜洞」の詳細は以下の通りです。

  • 施設名: ゆいまちとひとり 岐阜洞

  • 所在地: 岐阜市洞1037番地22 サンメゾン24C棟(既存アパート1階・2階・3階)

  • 対象: 精神障害、知的障害などをお持ちの方

  • 定員: 7名(男女混合)

  • 運営開始: 2026年4月1日

  • 運営法人: 優しい街と株式会社

より詳しい情報は、下記の詳細ページをご覧ください。

岐阜から全国へ!今後の展望と社会貢献への挑戦

優しい街と株式会社は、3年後(2029年)までに岐阜市内10カ所体制の障がい者グループホーム展開を目標としています。利用者が30人に達すれば、就労継続支援B型事業所の開設も予定されており、障がいのある方が「住みたい場所に、好きな部屋で、好きな人と、暮らせる」社会の実現を目指しています。

代表取締役の島崎慎吾氏は、「障がい者の方が施設ではなく、自分が借りたい家に住める——そんな当たり前の暮らしを提供したい。不動産と福祉の掛け合わせで、新しいグループホームのかたちを岐阜から全国に広げていきます」と、その強い想いを語っています。この取り組みは、障がいのある方々の自立と社会参加を力強く後押しするでしょう。

「親なきあと」問題に一石を投じる書籍も紹介

代表の島崎慎吾氏は、障がいのある子を持つ家族が直面する「親なきあと」問題をテーマにしたKindle書籍『親はお金を残すな、チームを残せ: 発達障害・知的障害の子の 「親なきあと」を守る最強チームの作り方』を出版しています。

書籍『親はお金を残すな、チームを残せ』の表紙

この書籍では、グループホーム・成年後見・家族信託の活用法が当事者家族や支援者向けに分かりやすく解説されており、福祉の現場と不動産の両面から発信を続けています。発売後にはAmazon Kindle ランキングで無料部門・総合1位、有料部門で介護カテゴリー2位を獲得するなど、多くの反響を呼んでいます。詳細はこちらからご覧ください。

まとめ:障がいのある方の「自分らしい暮らし」を応援

岐阜市に誕生した「ゆいまちとひとり 岐阜洞」は、障がいのある方が自分らしい生活を送るための新たな選択肢を提供します。完全個室、低家賃、そして好みのインテリアを選べるという画期的なサービスは、これまでのグループホームの概念を変え、多くの人々に希望をもたらすことでしょう。この取り組みが岐阜から全国へと広がり、障がいのある方々がより豊かで自立した生活を送れる社会が実現することを期待します。優しい街と株式会社の今後の活動にも注目が集まります。

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77