ICCサミット FUKUOKA 2026「ソーシャルグッド・カタパルト」で認定NPO法人AYAが4位入賞!
2026年3月5日、福岡で開催された「ICCサミット FUKUOKA 2026」内のピッチイベント「ソーシャルグッド・カタパルト –社会課題の解決への挑戦–」において、認定NPO法人AYAが4位に入賞しました。病気や障がいのある子どもたち、医療的ケア児とその家族が直面する「体験格差」の解消を目指すAYAの活動が、社会課題解決に貢献する「ソーシャルグッド企業」として高く評価された形です。
ICCサミットとは?社会課題解決の担い手を選出する「ソーシャルグッド・カタパルト」
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」をテーマに、毎回500名以上の登壇者と総勢1,200名以上の参加者が集まる大規模なビジネスイベントです。「ICC FUKUOKA 2026」は、2026年3月2日から3月5日にかけてヒルトン福岡シーホークをメイン会場に開催されました。

その中でも特に注目を集める「ソーシャルグッド・カタパルト」は、様々な社会課題の解決に取り組む活動家がプレゼンテーションを行い、第一線で活躍する審査員によって「ソーシャルグッド企業」が選出されるイベントです。今回は10名の活動家が各7分間のプレゼンテーションに臨み、39名の審査員が投票を行いました。この舞台で認定NPO法人AYAが4位という優秀な成績を収めたことは、彼らの活動が社会に与える影響の大きさと、今後のさらなる発展への期待を示すものです。
認定NPO法人AYAの挑戦:医療的ケア児・障がい児の「体験格差」解消を目指して
認定NPO法人AYAは、「医療的ケア児や障がい児とそのご家族に、スポーツ・芸術・文化を通じて世界観が広がる機会を提供する」ことをミッションに掲げ、2023年6月に法人を設立しました。
病気や障がいのある子どもたちを取り巻く「体験格差」の現状
日本には、医療的ケア児が約2万人[1]、障がい児が約90万人[2]、難病児が約25万人[3]存在するとされています。これらの子どもたちは、日常生活において様々な制約を受け、特に家族での外出や体験の機会が極めて限られていることが調査によって明らかになっています。AYAは、こうした状況に置かれている子どもたちとその家族に、安全で安心できる「体験」を届ける活動を行っています。
代表理事・中川悠樹氏が語る「体験」の価値
今回のICCサミットでは、認定NPO法人AYA代表理事の中川悠樹氏が登壇し、活動への熱い想いを語りました。彼のプレゼンテーションは、以下の動画でご覧いただけます。(中川氏のプレゼンは1時間12分頃から)
YouTube: ICC FUKUOKA 2026 ソーシャルグッド・カタパルト
中川氏はプレゼンの中で、医療的ケア児・障がい児・難病児とその家族が外出できる場所が限られている現状を指摘。日本の子ども約1,400万人のうち、少なくとも70万人(約5%)がこうした状況にあると説明しました。AYAの活動の原点には、幼馴染の「あやこ」さんとの出会いがあります。病により寝たきりの状態だった彼女の母親が「もっと色々な体験をさせてあげたかった」と悔やむ言葉が、中川氏に「体験」の価値と社会課題への気づきを与えました。AYAは、病気や障がいを理由とした「体験格差」を解消することが、子どもたちと家族の未来への希望を紡ぐと信じて活動を続けています。
47都道府県達成!安心を提供する「インクルーシブ映画上映会」
AYAの活動の中でも特に注力しているのが「インクルーシブ映画上映会」です。この上映会では、一つのシアターを丸ごと貸し切り、照明は明るめ、音量は小さめに設定されています。さらに、声出しや立ち歩き、入退場が自由という環境を提供することで、医療的ケア児・障がい児・難病児とその家族が安心して映画鑑賞を楽しめます。全てのイベントに医師や看護師などの医療従事者が帯同し、医療機器の使用も可能な環境を整えているため、事業者側も子どもたち側も安心して参加できるのが大きな特徴です。
この「インクルーシブ映画上映会」は、目標としていた全国47都道府県での開催を2026年2月1日に達成しました。そのほかにも、スポーツ観戦や小笠原諸島での海水浴など、様々な「ワクワクする“ひととき”」を届けています。
AYAの役割は、全てのイベントに医療従事者が帯同し、事業者側にとっても子どもたち側にとっても安心できる環境を提供することにあります。これにより、「子どもが声を出したり、じっとしていられなくてもOK」「点滴・栄養剤の投与や、人工呼吸器などの医療機器を使用してもOK」という、これまでの社会では難しかった体験の機会を創出しています。
1) 令和元年度障害者総合福祉推進事業 医療的ケア児者とその家族の生活実態調査 報告書: https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000653544.pdf
2) 令和5年版厚生労働白書 資料編 「9 障害者保健福祉」 障害者福祉サービスに係る自立支援給付 詳細データ: https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/22-2/kousei-data/siryou/sh0900.html
3) 日本財団 難病の子どもと家族を支えるプログラム 取り組みについて: https://nf-nanbyoujishien.com/aboutus/
認定NPO法人AYAの今後の展望と社会への影響
認定NPO法人AYAの活動は、単にイベントを提供するだけでなく、医療的ケア児や障がい児、難病児とその家族が社会の一員として当たり前に「体験」できる機会を創出しています。これは、社会全体でこうした子どもたちの日常生活・社会生活を支援することが求められている中で、非常に重要な取り組みと言えるでしょう。
ICCサミットでの入賞は、AYAの活動が社会的に認知され、その価値が認められた証です。彼らの活動がさらに広がることで、より多くの子どもたちとその家族が、病気や障がいを理由に諦めることなく、豊かな体験を通じて世界観を広げられる未来が期待されます。
認定NPO法人AYAの活動を詳しく知るには
認定NPO法人AYAの活動についてさらに詳しく知りたい方は、以下の公式サイトやSNSをご覧ください。
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- 公式サイト: https://aya-npo.org/
- 公式SNS:
まとめ
認定NPO法人AYAのICCサミットでの4位入賞は、医療的ケア児や障がい児、難病児とその家族が直面する「体験格差」という社会課題に対し、具体的な解決策を提示し、着実に成果を上げていることの表れです。彼らが提供するインクルーシブな「体験」は、子どもたちの成長と家族の笑顔を育むだけでなく、社会全体の多様性と包摂性を高めることにも繋がります。この素晴らしい取り組みが、今後さらに多くの人々に知られ、支援の輪が広がっていくことを願っています。



