誰もが映画を楽しめるインクルーシブな空間

日本には、医療的ケア児が約2万人[1]、障がい児が約90万人[2]、難病児が約25万人[3]存在すると言われています。これらの子どもたちは、日常生活において様々な制約に直面しており、映画館での鑑賞もその一つです。

「席にじっと座っていられない」「急に声を出してしまう」「医療機器のアラーム音や痰の吸引音が鳴る」といった理由から、周囲への配慮を求められ、映画館での鑑賞を諦めていたご家族も少なくありません。このような状況に対し、「映画館で映画を鑑賞したい!」という医療的ケア児のお母さんからの声が、「AYAインクルーシブ映画上映会」の誕生のきっかけとなりました。

その体験、きみも、みんなもAn Experience for You, for All.

認定NPO法人AYAは、「医療的ケア児や障がい児とそのご家族に、スポーツ・芸術・文化を通じて世界観が広がる機会を提供する」というミッションを掲げ、活動しています。

医療従事者が帯同し、安心を提供

この上映会では、映画館のシアターをまるごと貸し切ることで、”音や声が出ても、じっとしていられなくても、医療的ケア(点滴・栄養剤の投与・人工呼吸器の使用など)が必要でも、安心して映画を鑑賞できる環境”を実現しています。さらに、医師や看護師などの医療従事者が全イベントに帯同し、緊急時の対応に備えています。これにより、映画館側も安心して受け入れられる体制が整っています。

2023年4月にTOHOシネマズ 川崎で初めて開催されて以来、継続的にイベントが実施され、これまでに7回の連続上映会が行われました。全国各地から多くの参加者が集まり、「周囲の目を気にすることなく、楽しく参加できた」「会場に医師がいるので安心できた」といった声が寄せられています。2026年2月には、全国47都道府県での開催を達成し、多くの「映画館で映画を見たい」という願いに応え続けています。

今回の上映作品と開催概要

今回の春の上映会では、子どもから大人まで、すべての世代が楽しめる『ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』が上映されます。

■上映作品
ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城

■対象
医療的ケアが必要なお子さん、障がいを持つお子さん、およびそのご家族。
※上映中に医療機器のアラーム音が鳴る、声が聞こえるなどの状況にご理解いただけ、本イベントの趣旨に賛同される方であれば、病気や障がいの有無にかかわらず、どなたでも参加できます。

■日時・会場
2026年4月5日(日)、4月19日(日)、4月26日(日)、5月10日(日)、5月17日(日)に、全国32劇場で午前中に開催予定です。詳細な開催時間や参加申し込みについては、AYA公式サイトの各イベントページをご確認ください。

    • 4月5日(日): MOVIX仙台、TOHOシネマズ ららぽーと横浜、ユナイテッド・シネマ新潟、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ 高知
    • 4月19日(日): TOHOシネマズ すすきの、福井コロナシネマワールド、イオンシネマ防府、TOHOシネマズ 長崎、イオンシネマ鈴鹿
    • 4月26日(日): TOHOシネマズ 流山おおたかの森、TOHOシネマズ 甲府、T・ジョイ京都、シネマサンシャイン エミフルMASAKI、セントラルシネマ宮崎
    • 5月10日(日): イオンシネマ福島、MOVIXさいたま、イオンシネマ白山、イオンシネマ和歌山、TOHOシネマズ アミュプラザおおいた
    • 5月17日(日): イオンシネマ新青森、イオンシネマ江釣子、109シネマズ二子玉川、TOHOシネマズ錦糸町、TOHOシネマズ上田、TOHOシネマズ サンストリート浜北、OSシネマズ神戸ハーバーランド、MOVIX日吉津、MOVIX広島駅、イオンシネマ高松東、TOHOシネマズ ららぽーと福岡、鹿児島ミッテ10

※参加希望者が多数の場合、抽選となる可能性があります。
※会場により車いす席が用意されます。

■参加費

    • 車いす席(全年齢):1,000円
    • 一般席子ども:1,000円
    • 一般席大人(18歳以上):1,000円
      ※2歳以下のお子さんは保護者の膝上で鑑賞の場合、無料となります。

■詳細・お申し込み
AYA公式サイトにて詳細をご確認のうえ、公式LINEよりお申し込みください。

ボランティアスタッフ募集

LINE QRコード

各会場で、イベント当日のボランティアスタッフが募集されています。医療関係者をはじめ、イベントの趣旨に賛同し、興味をお持ちの方はどなたでも(学生も可)、AYA公式LINEの「ボランティアとして参加する」から申し込みが可能です。

認定NPO法人AYAについて

認定NPO法人AYAは、スポーツ・芸術・文化との出会いや触れ合いを通して、病気と闘っている、障がいとともに生きている、医療的ケアが必要な子どもたちの世界観が広がる場を提供しています。代表理事の中川悠樹氏は、救急科専門医・外科専門医などの資格を持ち、医療現場での経験を活かし、子どもたちの人生に彩りを添える活動を行っています。

この上映会は、病気や障がいのある子どもたちとそのご家族が、周囲の目を気にすることなく、映画館で特別な時間を過ごすことができる貴重な機会です。ぜひ、この機会に映画館での感動を体験してみてはいかがでしょうか。


Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77