DXを「体験できる教材」へ

「DXハイスクール」では、AI・データサイエンス・STEAM教育などに対応した教育環境の整備が進められています。その中で、従来のICT基盤整備に加え、3Dプリンターのような生徒が実際に体験しながら学べる教育環境づくりが重要なテーマとなっています。

福井高校では、DX推進予算を活用し、生徒が身体を動かしながら体験できること、ICTと身体活動を組み合わせた新しい学習体験を提供できること、そして校内外にDXの取り組みを分かりやすく説明できることを重視して、「HADO」の導入を決定しました。

「HADO」はAR技術を活用し、実際に身体を動かしながら対戦するスポーツです。デジタルと身体活動を融合させた体験型コンテンツとして、同校では約40名規模の授業にも対応できる2コート運用環境を整備し、体育授業での活用を想定しています。

体育館でHADOをプレイする生徒たち

多様な生徒が共に楽しめるインクルーシブな学び

今回のHADO導入は、従来の体育授業とは異なり、運動の得意・不得意に関わらず全員が参加しやすい授業設計が期待されています。体育授業では、複数チームによる対戦形式で、待機時間を減らした授業運営が可能になります。

福井高校の姫路先生は、コンピュータの中だけで完結しない「体験できるDX教材」を模索する中で、「AR技術の体験」と「わかりやすい基本ルールで、身体接触の少ないスポーツ」という2つのポイントからHADOを選択したと述べています。さらに、「日本語指導が必要な外国にルーツのある生徒たちにも親しみやすいコンテンツになるのではないか」という思いも込められており、多様な背景を持つ生徒たちが共に学び、楽しめる環境づくりへの期待がうかがえます。

HADOのVRヘッドセット

「HADO」が広げる教育の可能性

「HADO」は、日本発の新しいスポーツの形「テクノスポーツ」として、世界39ヵ国に展開されています。シンプルなルールでありながら戦略性が高く、チームで作戦を立てる中で思考力・協働力・判断力が自然に育まれる特徴があります。運動神経や年齢に関係なく楽しめるため、誰もが夢中になれるアクティビティです。

HADOは、東京2025デフリンピックの「みるTech」に出展するなど、障がいの有無を越えて共に楽しめるインクルーシブな体験を提供することにも力を入れています。福井高校でのHADO導入は、ICT機器の導入にとどまらず、教育DXの取り組みを「体験」として伝える教育環境づくりの一例であり、今後の教育現場における新しい学びの可能性を広げるものとして注目されます。

今後は、同好会・部活動としての活用、クラスマッチなどの学校行事での利用、オープンスクールでの体験コンテンツ、他校との交流戦や大会への参加など、幅広い展開が検討されています。生徒だけでなく、中学生や保護者にも学校のDX教育の取り組みを分かりやすく伝えるツールとしても期待されています。

ARスポーツ「HADO」の詳細については、以下の公式サイトをご覧ください。

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HADOは、様々な分野でその可能性を広げています。

この取り組みを通じて、福井高校は今後もICTと身体活動を組み合わせた新しい学びの可能性を探りながら、教育DXの取り組みを発展させていく予定です。

株式会社meleapについて

「HADO」を開発・運営する株式会社meleapは、「誰もが楽しく身体を動かし、心も体も健康になる社会」の実現を目指し、AR(拡張現実)技術を活用したアクティビティを提供しています。テクノロジーの力で「魔法のような体験」を生み出し、年齢や運動能力に関係なく夢中になれる新感覚アクティビティを世界39ヵ国以上で展開中です。


Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77