義足のダンサー・大前光市氏が「サロメ」で演技に挑戦

大前光市氏は、24歳で左脚膝下を切断するという経験を乗り越え、その後10年かけて様々なダンスを習得し、国内外のコンクールで数々の賞を受賞してきました。2016年のリオ・パラリンピック閉会式でのソロ出演をきっかけに広く知られるようになり、紅白歌合戦で平井堅氏と共演。東京2020オリンピックでは聖火ランナーを務め、パラリンピック開会式にも出演するなど、その活躍は多岐にわたります。自伝『ぼくらしく踊る』を出版し、2024年には全国の小学校の道徳教科書に掲載されるなど、多くの人々に感動と勇気を与えています。

今回、46歳となった大前氏は、飽くなき探究心で踊りを追求し続ける中で、踊りのパフォーマンスに演技を取り入れることでさらなる表現を目指す新たな挑戦として、「サロメ」の舞台に挑みます。彼のオフィシャルブログでは、この挑戦への想いが綴られています。

大前光市オフィシャルブログ: https://ameblo.jp/shinka0927/entry-12956022497.html

演出家・大村正泰氏とのタッグ

この新たな挑戦に応えるのは、演劇界の異端児として知られる大村正泰氏です。俳優、演技教師、劇作家、演出家として活動する大村氏は、20代でメソッド・アクティングなどを修得し、その舞台演技はロサンゼルス・タイムズ紙で絶賛された経験を持ちます。その後、大野舞踏を学び、ヨーロッパで表現芸術を追求。64歳になった現在も、独自の演技訓練法で「何もない空間に命の風景を創る」演技芸術と舞台表現を追求し続けています。彼の次女は紀伊國屋女優賞を受賞した舞台女優の那須凜氏、三女はForbes世界を変える30人のU30の日本人に選ばれた画家の那須佐和子氏と、芸術一家としても知られています。

アーティストとして苛烈な経験を乗り越えてきた二人が手を取り、オスカー・ワイルドの描く世紀末作品「サロメ」に挑戦します。共演者には、大地薫氏、蓮楽座の中村蓮氏、宮谷多楽氏が名を連ね、ローマ皇帝に支配された時代の血生臭さや、色濃い生命力を持った魂を演技と舞踏で表現します。

舞台「サロメ」公演概要

M.Ohmura Independent Actor’s Works『サロメ』は、江戸川橋から徒歩2分の絵空箱で、一夜限りの特別公演として開催されます。

  • 公演日時: 2026年3月13日 (金) 開場18:30 / 開演19:00

  • 会場: 絵空箱(東京都新宿区山吹町361 誠志堂ビル1~2階)

  • 出演者: 大地薫、中村蓮(蓮楽座)、宮谷多楽(蓮楽座)、大前光市(特別ゲスト)、大村正泰

  • チケット料金:

    • 一般:4,000円

    • 30歳以下:3,000円

    • 学生:2,500円
      (全席自由・税込、1ドリンク付き)

チケットはカンフェティにて発売中です。ぜひこの機会に、義足のダンサー大前光市氏の新たな挑戦と、身体表現と演技が融合する舞台芸術を目撃してください。

カンフェティのロゴ

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77