調査の背景と目的
JESUは2024年度から、公益財団法人日本財団からの助成を受け、障がいを持つ方のeスポーツを通じた社会参加について、人材育成と啓発活動に取り組んでいます。これまで、支援者向けの入門セミナーやガイドブックの制作などを進めてきました。
障がい者の社会参加におけるeスポーツの重要性が高まる中、当事者が支援を求める際の「相談先」を明確にし、地域資源のネットワーク構築を促進することを目的に、今回の地域ゲームアクセシビリティ資源調査が実施されました。
調査の概要と報告書の内容
この調査は令和7年9月から12月にかけて、全国のICTサポートセンター、eスポーツ団体、医療・福祉関連職などを対象に行われました。
調査報告書では、有効回答数57団体(ICTサポートセンター24件、eスポーツ団体14件、医療・福祉関連等19件)から得られたデータがまとめられています。報告書によると、公開可能な資源は関東・中部・関西に集中しており、地方における体験拠点の不足が顕著であることが示されています。また、当事者がすぐに活用できる資源(連絡先公開かつ体験支援可能)は全体の約3割に留まる現状も明らかになりました。

報告書では、ICTサポートセンター、eスポーツ団体、医療・福祉関連職それぞれの現状と課題が分析され、今後は単独セクターでの解決は困難であり、3者連携による相互補完が不可欠であると提言されています。具体的には、「つなぐ」仕組みの整備として各セクターが相互に参照できるデータベース(地域資源マップ)の拡充、持続可能な体制構築、そして福祉施設などでの利用におけるゲームソフトの許諾手続きの簡素化が挙げられています。
地域ゲームアクセシビリティ資源マップと活用ガイド
本調査をもとに、地域ゲームアクセシビリティ資源マップが制作されました。このマップは、全国のICT、eスポーツ、医療福祉関連の団体情報を地方ブロック別に可視化しており、eスポーツに関心を持つ障がい当事者や、そのサポートに携わる方々が、地域の支援を見つけるための手助けとなります。

さらに、このマップの活用方法を解説するガイダンス動画「eスポーツを始めたい あなたへ ― 地域資源マップ活用ガイド」も公開されました。このガイドは、eスポーツへの第一歩を踏み出したいと願う人々に、具体的な情報とサポートへの道を示しています。


今後の展望と関連情報
JESUは今後も、日本におけるeスポーツの振興を通して国民の競技力向上とスポーツ精神の普及を目指し、国民の健康と社会・経済の発展に寄与する活動を続けていくとのことです。
eスポーツを通じた社会参加に関心のある方は、以下の関連情報もぜひご覧ください。
-
JESU公式サイト > 普及活動 > 地域資源のネットワーク構築を促進: https://jesu.or.jp/contents/investigation-report/
-
公益財団法人日本財団「はじめよう!eスポーツ支援」ウェブサイト: https://go-esports.jp/
-
一般社団法人ユニバーサルeスポーツネットワーク 公式ウェブサイト: https://uniesnet.com/

