介護の未来を拓く「CareViewer with Gillie.AI」が2026年3月に登場

介護現場の深刻な人材不足や業務負担は、長年の課題として認識されています。この状況を根本から変えるべく、Care Viewer株式会社はフィンランドのGillie.AI社と提携し、AI・介護記録ソフト「CareViewer with Gillie.AI」を2026年3月に提供開始することを発表しました。この革新的なシステムは、AIの力を活用して介護の質向上と働き方改革を同時に実現することを目指しています。

Care Viewer with Gillie.AIロゴ

介護現場が直面する課題とAI導入の必要性

日本の介護現場は、2025年問題に代表される高齢化の進展と、それに伴う介護職員の身体的・精神的負担の増大という大きな課題に直面しています。職員は身体介助に追われ、利用者とのコミュニケーションや生活の質の向上につながる支援に十分な時間を割くことが難しいのが現状です。これが早期離職や人材不足の一因となり、業界全体の持続可能性を脅かしています。

このような背景から、介護業界では生産性向上、DX推進、働き方改革が喫緊の課題となっています。2026年度の臨時介護報酬改定や、2026年4月に運用開始予定の「介護情報基盤」といった国の動きも、この変革を後押ししています。

ケアの質のばらつきと計画書作成の負担

多くの介護現場では、以下の2つの大きな壁が存在します。

  1. ケアの質がスタッフの経験や勘に左右される: ベテラン職員と新人職員の間で介助スキルに差が生まれやすく、利用者の健康状態の微妙な変化を見逃すリスクがあります。

    ケアの質の標準化

  2. 個別介護計画書の作成に膨大な時間がかかる: アセスメントから計画書作成、モニタリングまでの一連の事務作業を手作業で行うため、計画作成担当者が現場業務を兼任している場合、利用者一人ひとりへの適切なケア提供時間が圧迫されたり、計画書の内容が形骸化したりする問題が生じています。

    計画作成の時間短縮

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「CareViewer with Gillie.AI」が課題を解決

これらの課題を解決するために開発されたのが、「CareViewer with Gillie.AI」です。このソフトには、以下の2つの強力なAI機能が搭載されています。

1. 健康予測AI:最大5年先のリスクを可視化し、ケアの質を標準化

このAIは、介護記録やアセスメントデータ、主治医の意見書など、利用者の様々なデータを独自のAIモデルで分析します。その結果、最大5年先までの健康状態や転倒・入院リスクなどを事前に予測し、アラートで通知します。さらに、リスクを防ぐための具体的なケア方法も提案されます。

健康状態の予測

これにより、全てのスタッフが客観的なデータに基づいた根拠のあるケアを実践できるようになり、事業所全体のケアの質が標準化され、利用者満足度の向上や重大な事故の未然防止につながることが期待されます。

利用者ダッシュボード

2. 個別介護計画書AI:計画作成時間を90%削減

個別介護計画書AIは、アセスメントから個別介護計画書の原案作成、日々のモニタリングまで、計画作成にかかわる一連の事務作業を自動化します。これにより、書類作成にかかる時間が約90%削減され、介護職員は利用者への直接的なケアにより多くの時間を割くことが可能になります。

介護計画の自動化

また、モニタリングは24時間365日でリアルタイムに更新されるため、日々のケアの改善点が明確になり、実際のケアに即座に反映できます。このAIモデルの開発は、早稲田大学大学院情報生産システム研究科吉江研究室と共同研究により行われ、CareViewerに蓄積された2,000万件以上のデータが日本の高齢者に合わせた独自のAIモデル開発に活用されています。

推奨事項ダッシュボード

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AI導入がもたらす好循環と今後の展望

AIの導入は、単なる業務効率化に留まらず、経営者、スタッフ、利用者、そしてそのご家族のそれぞれにメリットをもたらし、介護事業所全体に好循環を生み出すことが期待されます。

AI導入の好循環

CareViewerは、厚生労働省が推進するLIFE(科学的介護情報システム)とのデータ連携を既に実現しており、健康予測AIの24時間365日モニタリング機能は、LIFEのアウトカム評価を補完し、日々のケア改善に効果的に活用できるでしょう。

介護情報基盤との連携とフィジカルAI搭載介護ロボットへの展開

2026年4月に運用が開始される介護情報基盤とも連携し、AIの精度をさらに向上させていく予定です。さらに2027年〜2028年には、健康予測AIや個別介護計画書AIの出力を学習データとして活用し、身体介助業務を担うフィジカルAIを搭載した介護ロボットの実装も計画されています。

これにより、介護職員は身体介助から解放され、利用者とのコミュニケーションや社会的かかわり、精神的なサポート、生きがいや充実感の醸成といった、利用者のQOL(生活の質)向上に集中できるようになるでしょう。人が行うべきケアとロボットが担うケアの役割分担により、「人だからこそできるケア」に集中できる環境を創出し、介護の仕事の価値そのものを高めることを目指しています。

未来の介護モデル

料金体系と導入支援

「健康予測AI」と「個別介護計画書AI」は、スタンダードプラン(月額13,600円から)から利用可能です。CareTex Tokyo ’26で導入相談をした方限定で、AI機能を3ヶ月間利用できるお試しプランも用意されています。

料金プラン

「CareViewer with Gillie.AI」は、介護業界が抱える人手不足の解消や人材定着率の向上に大きなインパクトを与え、業界全体の変革を牽引していくでしょう。業務負担の大幅な軽減により、スタッフの業務上のストレスが減り、人材定着率の大幅な向上につながることは、既に親会社である株式会社さくらコミュニティサービスで運営する介護事業所で示されています。

介護業界の未来は、ここから大きく変わっていくに違いありません。

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77