株式会社ぶどう社からは、『自閉症児のことばを育てる発達アプローチ』(著者:矢幡 洋)が2023年10月6日に発売されました。独自に成長段階を設定した発達アプローチで、成長に合わせた自閉症児のことばを伸ばすための療育方法を紹介した一冊です。

「ことばが遅い」と心配な子へ、もっとことばを会話を伸ばしたい子へ  自閉症児のことばの療育が楽しくなる!

発達アプローチは、アメリカでABA(Applied Behavior Analysis:応用行動分析)に次ぐ大きな影響力がある自閉症療育です。定型発達児の発達過程をモデルにして、成長段階(ステージ)を想定します。自然な場面で学習することを重視しているため、ことばや社会性を伸ばすハウツーとして非常に優れていて、家庭の日常の中で実施しやすい療育方法です。そして、“楽しいこと”が特徴です。本書は、独自に成長段階を設定した発達アプローチで、成長に合わせた自閉症児のことばを伸ばすための療育方法を紹介!

1部・従来の療育に工夫を加えて、より「ことばが伸びる」方法を。

1部 従来のアプローチに工夫を加えて自閉症児の“ことばを引き出す”

1 いっぱい話しかける・話しかけは単語数とタイミングで効果が決まる

2 音声模倣音・声模倣が難しい子には新しい音が自然に出る工夫を

3 絵カード・絵カードに頼らずにことばを増やす

4 絵本・絵本を理解しながらことばを増やす

5 ほめる

6 今日は何があったの?

2部・6つのステージの基本と特徴、「その手があったか!」逆転の発想のアプローチ方法を。

2部 “発達アプローチ”6ステージの基本理解と逆転の支援

・1章 ことばのない段階

第1ステージの基本と特徴の理解 非言語段階

逆転の支援(1)ジェスチャー法・“非言語的コミュニケーション”(ジェスチャー)を引き出す

第2ステージの基本と特徴の理解 クレーン段階

逆転の支援(2)要求法・“最初の一言”を引き出す

・2章 単語的な発話段階

第3ステージの基本と特徴の理解 単語段階

逆転の支援 (3)お邪魔法・“動詞”を増やす

第4ステージの基本と特徴の理解 二語文段階

逆転の支援 (4)選択肢法・“ことばのキャッチボール”を引き出す

逆転の支援 (5)ハプニング法・“自発的な会話”を引き出す

・3章 会話ができる段階

第5ステージの基本と特徴の理解 文法段階

逆転の支援(6)ブロック法・“文法表現”を身につける

第6ステージの基本と特徴の理解 会話段階

逆転の支援(7)キーワード法・“わかりやすい”話者になる

●著者

矢幡 洋(やはた よう)

臨床心理士・1958年東京生まれ。京都大学文学部心理学専修卒、東京大学学際情報学府卒。自閉症児の言語発達をテーマにして修士号取得。40冊以上の著作を出版し、『数字と踊るエリ』(講談社)は第33回講談社ノンフィクション賞の最終候補となる。テレビ出演多数。

【書籍概要】

発行  :株式会社ぶどう社

著者  :矢幡 洋

版形  :A5判

頁数  :208ページ

ISBN  :978-4-89240-256-2

Cコード:0037

定価  :2,420円(税込)

<販売サイト>

Amazon:https://amzn.to/3PCB8xb

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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